夾竹桃日記

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zoom RSS 佐川一政 パリ人肉食事件を考える1

<<   作成日時 : 2010/11/17 10:13   >>

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猟奇的殺人事件について、当ブログではこれまで何度か言及してきました

一昔前はこの種の事件として筆頭に挙げられるのが、佐川一政によるパリ人肉食事件で

した。現在でもインターネットで検索すれば、この事件や佐川一政に言及したブログ、個人

サイトが多数見つかります

ですが、その多くは事件を「佐川一政による人肉食事件」として扱い、カニバリズムの表現

が一人歩きしている感があります

「島根女子大生遺棄事件」に関して書いた当ブログの記事で、自分は事件が佐川一政に

よる演出だった可能性を示唆するWikipediaの記事を紹介しました

パリの精神病院に収容されていた佐川一政は1984年、日本へ強制送還されます

その後、都立松沢病院に入院させられた佐川一政について、医師は「精神病ではなく人

格障害であり、刑事責任を問われるべき(犯行時心神喪失だったとは認められない)」との

判断を下しています
http://jiten.biglobe.ne.jp/j/14/a3/b5/89c0c068166bec88a6e359a7e771aa3e.htm

しかし、上で述べたように個人のブログやサイト、掲示板ではこの見解が欠落しているもの

が多く、「佐川一政による人肉食」と断定するだけにとどまっている場合がしばしばです

佐川一政が幼児期から人肉食(カニバリズム)幻想に取り憑かれていたのかは疑問であり、

おそらくは彼の自演なのではないか、と自分は考えます

「人の肉を食らうおぞましいモンスター」を意図的に演じたのは、自分を超未熟児として産ん

だ両親に対する報復であり、過保護で時には支配的で行動の自由を奪ってきた両親への

面当てのためではなかったか、と考えるのです

もちろん佐川一政が若い女性を殺害し、遺体をバラバラにしたのは事実であり、彼の中に

死体への異常な執着と、女性の体を切り刻むことで性的な快楽を得ようという衝動が存在

していた可能性は否定しません

ですが、それがカニバリズムに支配されたゆえの行為であったのかは疑問です

むしろ、殺害した後でカニバリズムに取り憑かれた精神錯乱者の凶行に見せかけようとし

た可能性があると考えます。幼少児から人肉食の幻想を抱えていたと供述したり、さまざ

まな異常な言動を誇示して

佐川一政は事件当時、身長152センチで体重35キログラムです。小学生並みの体格で

す。もちろん性欲はあり、射精も可能だったかもしれませんが、殺害した女性(ルネ・ハル

テヴェルトさんの体格は不明ですが、佐川一政よりもかなり大きかったと考えられます)と

屍姦を繰り返したかのような供述が事実であったかどうかは疑わしく思います

仮に被害者の体格を身長170センチで体重60キロとしても、死んで動かなくなった女性

の体を、体重35キロの彼が屍姦できたのかな、と

衣服を脱がせるだけでも大変だったはずです(脱がすのではなく衣服を切り裂き、剥ぎ取

るのであれば簡単ですが)

そして佐川一政の著作「霧の中」他の記述を読むと、ますます彼が「人の肉を食らうおぞ

ましいモンスター」であったかどうか、疑問に思います

富山国際大学国際教養学部紀要に掲載された樋口康彦富山国際大学国際教養学部講

師の論文「ある犯罪者における親子関係の特徴」を参照してください
http://library.tuins.ac.jp/kiyou/2010kokusai-PDF/2010-05higuchi.pdf

佐川一政が父母の心配、恐れなどを敏感に感じ取りつつ、その言動に苛立ちを感じてい

る様がうかがい知れます。それだけ父母の言動に過敏に反応しつつも、そこには彼自身

の心情の吐露はほとんどありません。ひたすら父や母、取材記者、フランスの精神病院

の女性医師に反応しているだけで、彼自身が何を思いどう感じているかはきわめて婉曲

に表現され、直接的に暴露しようとはしません

数多くの著作を発表している佐川一政は、自分のことを大いに語りたがっている(誇張し

脚色された自己像をアピールしたがっている)人物であると勝手に思い込んでいただけに、

随分と意外な気がしました

なお、上記の樋口論文にある結論、「このことは次第にA を、『自分の欲求をかなえなけれ

ば我慢できない』性格にしていった。自分の欲求をかなえるためなら、他人、そして家族で

さえも犠牲にすることを厭わない性格にしてしまったのである。そして、幼い頃からの妄想

であるカニバリズム幻想を満たしたいという強迫観念を実現させるに至った」の部分は同

意しかねます

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