「臨床医学の誕生」

フランスの哲学者で構造主義四天王とよばれたミシェル・フーコーの「臨床

医学の誕生」(みすず書房)は彼の他の著作ほど評価は高くないようですが、

フーコーの考え方を知るうえでは重要な一冊です

さらに貴重なのは翻訳者である神谷美恵子の小論「構造主義と精神医学」

が収録されている点です。この小論だけでも読む価値は十分あります

構造主義に興味を抱いたころ、話題となった浅田彰の「構造と力」(勁草書

房 )を読んだのですが何を主張しているのか理解できませんでした

もちろん浅田の「構造と力」は入門書として書かれたわけではないので、難

解であったも不思議はないのですが

神谷の小論は平易な表現で構造主義とは何か、フーコーの方法論とは何か

を端的に解き明かしています

ため息をつきつつ、なぜもっと早くこの本と出会わなかったのかと悔しい思い

をしました

さて、本題であるフーコーの「臨床医学の誕生」ですが、自分はこれを「臨床

心理学の誕生」と脳内で変換し、読みました

もちろん、「精神医学の誕生」と読み替える手もあります

読み方の試みとして、テクストとの戯れとして、構造主義四天王の一人であ

るロラン・バルトなら苦笑しつつ容認してくれると思います

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臨床医学の誕生
みすず書房
ミシェル・フーコー

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