コジェーヴの「ヘーゲル読解入門」

ラカンがコジェーヴの講義に出席してヘーゲルの読解を学んだのは有名な話です
他にも錚々たるメンバーが講義に集まっており、メルロ=ポンティやバタイユなどフランス現代思想の中心になる者の名が連なっています
ところでコジェーヴの「ヘーゲル読解入門」ですが、まだ読んでいません
国文社のホームページを見ると現物が手に入るようですが、アマゾンでは在庫なしで扱っていないようです(いま現在ですが)
中古本で手に入れようとすればプレミアがついて1万円という価格
何でしょうね?
定額給付金を当て込んで買うか、古本で安く入手できるまで待つか、迷うところです
手許に法政大学出版の「ラカンの思想」があります。著者はミケル・ボルク・ヤコブセンという人物。よく知りません
これはコジェーヴの「ヘーゲル読解入門」がラカンの精神分析理論にどう反映されたかを説明している本です
コジェーヴは、「欲望は非自然的な対象に向かわねばならず、所与の実在を超えて出るものに向かわねばならない。ところで、その所与の実在を超え出る唯一のものは欲望自身である。なぜなら欲望としてとらえられた欲望、すなわちその充足以前にとらえられた欲望とは、実際には開示された無以外ではなく、非現実的な空虚以外ではないからだ。欲望は空虚の開示であり、その実在性の不在の現前であって、本質的には欲望された物や事物とは別のものであり、つまり自己自身との同一性の中に永遠に自らを保つような与えられた現実的な存在ではない」と主張します
何の話かと言えば、ここで欲望をエロスに置換えて読み込むと意味が掴みやすいと思います
エロスとは非自然的な対象(つまり人為的な概念、思念、妄想)を指向するもので、その所与の実在を超える唯一のものはエロスしかない。エロスは充足される前に存在する欲求・欲動そのものであり、それが思念的なものである(イメージ、夢)であるから実体的な存在ではなく、無と呼ぶしかない存在である。どこまで追い求めても決して充足されない(実体化されない)空無の記号なのだと
書いていて、なぜかニーチェのニヒリズムを思い出してしまいました

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https://05448081.at.webry.info/201909/article_26.html


ラカンの思想―現代フランス思想入門 (叢書・ウニベルシタス)
法政大学出版局
ミケル ボルク=ヤコブセン

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