島根女子大生遺棄事件を考える 4

ニュースとしては少々古いのですが、気になる表現が含まれていたので取り上げます
ZAKZAKの記事で、殺害された被害者の交友関係に言及したものです


自分が気になったのは末尾にある、「被害者は素朴な印象が先行しているが、実は胸にタトゥーを入れた、都会なら珍しくない“いまどきの子”。出会い系サイトなど、あらゆる可能性を想定して通信記録の解明に当たっており、まだまだ時間がかかりそうだ」との記述です
捜査員が記者に語った話との体裁ですが、捜査員や記者はこうした表現によって何を言いたいのでしょうか?
「胸にタトゥーを入れているいまどきの子」とは、携帯電話の出会い系サイトを利用して援助交際をしている女と同類、と言いたいのかもしれません
あるいはヤンキーとか、ギャル系の子だったと言いたいのかもしれません
言外に、「ろくでもない男と遊びまわっていたから殺されるのも当然だ」とのニュアンスが伺えます
もちろん捜査員や記者を問い詰めれば、「そんなつもりで言ったのではない」と否定するに違いありません
しかし、胸にタトゥーを入れていたことと、今回の殺人事件が関係あるのでしょうか?
捜査員や記事を書いた記者は関係があると確信しているからこそ、上記のような発言をし、記事にしたはずです
つまり捜査員も記者も予断や先入観にとらわれているわけです
もし犯人がストーカーや変質者で、被害者とは交友関係がなく、一方的に付け狙って犯行に及んだのなら、タトゥーを入れていたことなど事件の本質とは無関係な話になってしまいます
捜査員が自らの稚拙な予断、偏見にとらわれ、被害者とは携帯電話の出会い系サイトで知り合った「軽薄ないまどきの男」を犯人だと決めつけ、探しているのなら苦笑するしかありません
犯人がどのような人物か、逮捕されない限り分かりません
もし、出会い系サイトで知り合った「軽薄ないまどきの男」でなかったのなら、「これだから田舎の警察はダメなのだ」とこのブログで百万回くらい指摘したいと思います
過去にこの事件に言及した記事は以下のとおりです

島根女子大生遺棄事件を考える 1
島根女子大生遺棄事件を考える 2
島根女子大生遺棄事件を考える 3
島根女子大生遺棄事件を考える 5
島根女子大生遺棄事件を考える 6
島根女子大生遺棄事件を考える 7「羊たちの沈黙」
島根女子大生遺棄事件を考える 8 次の犯行
島根女子大生遺棄事件を考える 9 「死と快楽」
島根女子大生遺棄事件を考える10 フェティシズム
島根女子大生遺棄事件を考える11 事件の相違点
島根女子大生遺棄事件を考える12 殺人者の語り


死体は悩む―多発する猟奇殺人事件の真実 (角川oneテーマ21)
角川書店
上野 正彦

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