島根女子大生遺棄事件を考える19 プロファイラー起用

毎日新聞の報道によれば捜査本部の依頼という形で、警察庁科学警察研究所からプロファイリングの専門家が派遣され、捜査に協力しているという話です



プロファイリングについては当ブログでも何度か言及してきましたので、繰り返し語るのは避けます
一般の人が考えるよりも、現実のプロファイリングは統計的な手法に傾いているのかもしれません
たとえば遺体発見現場と犯人の居住する地域がどれくらい離れているか、過去の事件のデータから算出し予想する、といった方法です
大阪在住の人間が中国自動車道を走って島根まで行き、犯行に及んだとは考えにくいように、犯人の生活圏の中で事件は起きたと考えられます。その生活圏をどれくらいの範囲と推計するか、統計によって割り出すのです
ただ、こうした手法で犯人の大雑把なアウトラインは描けますが、それ以上の具体的な特徴を導き出すには証拠となる遺留品があまりに少ないように思われます
プロファリングの考え方には大きく分けて帰納法による推論と、演繹法による推論があるのですが、この両者を組み合わせ一定の推論を導きます
具体的な説明をしているウェッブサイトがありますので、興味のある方は参考にしてください


今回のように物証が乏しい事件でプロファイリングの手法がどう生かされ、捜査に反映されるのでしょうか?
遺体をバラバラにして捨てたというケースは過去に数多くありますが、死体愛好者による本格的な猟奇殺人というのは極めて稀なケースだろうと思います。ですから参考になるようなデータはほとんどなく、あくまで一般的な殺人・死体遺棄事件のデータを元に推論を組み立てるのではないでしょうか?
そのため、推論が外れる可能性も高くなります
プロファイリングは「犯人像をピタリと言い当てる」ものではありませんので、過剰な期待は抱かない方がよいでしょう

この事件についてはブログで取り上げた数も増えましたので、直近のリンクだけ掲げておきます

島根女子大生遺棄事件を考える10 フェティシズム
島根女子大生遺棄事件を考える11 事件の相違点
島根女子大生遺棄事件を考える12 殺人者の語り
島根女子大生遺棄事件を考える13 ホラー映画
島根女子大生遺棄事件を考える14 片方の靴
島根女子大生遺棄事件を考える15 顔見知り犯行説
島根女子大生遺棄事件を考える16 空き家で犯行
島根女子大生遺棄事件を考える17 迷宮入り
島根女子大生遺棄事件を考える18 学生の事情聴取
島根女子大生遺棄事件を考える20 正常と異常の境目
島根女子大生遺棄事件を考える21 陰謀説・サイコ説

犯罪捜査の心理学―プロファイリングで犯人に迫る (DOJIN選書 17)
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