劇場版「涼宮ハルヒの消失」を見て

土日は席が取れないようなので本日、月曜日に見てきました

全国でも上映館を絞り込んでいます。これは「サマー・ウォーズ」でも行われたように角川

の方針なのでしょう。上映館を限定して公開のコストを切り詰め、ロングラン上映を狙って

稼ぐ商売ではないかと

原作である「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズを知らない人がこの映画を見る可能性はほとん

どないと考えます。その意味では最初から特定の観客層だけを相手にした映画で、一般

の観客を対象とした映画とは大きく異なります。よって最初から「全国200館で上映」など

とは考えないのは正解なのでしょう

さて、本編については原作小説を読んだ方は承知している内容です。かなり原作を忠実

になぞってアニメーション化しており、原作至上主義者も納得でしょう

自分としてはもっと大胆なアレンジがあってもよかったのではないかと思いますが

こうした学園ファンタジーを面白いと感じる要因の一つは、自分自身の高校生活がどうし

ようもなく退屈で平凡で、思い出したくもないくらい価値の乏しいものであったからなので

しょう。いまさら高校時代に戻りたいなどと夢想したりもしません(我が母校は前にも触れ

たように少子化の影響で廃校となり、取り壊されて消失しています)

それゆえ、涼宮ハルヒと仲間たちによる日常を取り戻そうと必死にあがく主人公キョンに

感情移入もでき、結果は分かっていても結構ドキドキしながら見ていられます

これを名作と呼ぶかどうか、他人に勧めるかは大いに迷うところで判断がつきません

「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズを読んだり見たりしている者にとっては、当然見るべきもの

であり、その価値は十分でしょう

しかし、このライトノベルシリーズを読んだことのない人、テレビアニメーション版を見てい

ない人には面白さは伝わらないわけで、勧めたところで無駄でしょう

映画評論家のレビューも評価は分かれていますが、それも当然です。このシリーズ作品

に何の思い入れもない映画評論家にとっては、「大して価値のない映画」に見えるはず

ですから

脚本、作画ともクオリティは十分に高く、京都アニメーションの制作能力の高さを十分に

発揮していると自分は評価します。原作があるとはいえ、長編のアニメーションを破綻な

く過不足なく、尺の中に収めるのは難しいものです。そこをちきんと仕上げて見せる職人

技が健在であるのを確認できるだけでも嬉しいものです。「日本のアニメーションはもう

終わりだ」などと発言したり、報道するメディアもありますが

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