中国文化と日本文化、どっちが影響力は上か

レコードチャイナの配信している記事は個人のブログをソースにしているものがあるのですが、往々にして偏見や誤解に基づく底の浅い認識が吐露されているだけであったりします。とくに日本と中国の社会や文化を比較した記事には稚拙な文化論、社会論が開陳されているだけだったりします
今回、レコードチャイナが取り上げている「中国文化と日本文化、外の影響力が大きいの

はどちらか?」という記事は多少まともですが

「どちらが上か?」という論の立て方自体、陳腐というべきかもしれませんが、何が何でも日本の上に立とうと欲している中国人にとっては重大な関心事なのでしょう
しかし日本人が中国文化と表現した場合、中身は過去の遺産がほとんどを占め、現代中国の文化を取り上げて語ろうとする人はほとんどいないと思われます。また、現代中国の文化に興味を持つ日本人はほとんどいないのが現実でしょう
つまり日本人にとって中国文化とは唐詩や三国志、景徳鎮の陶磁器であり、社会主義革命によって生まれた産物は除外されます
日本人は過去の中国文化を評価しているのであって、現代中国の文化は評価の対象外だ、ということを理解した上で比較、論考すべきです
以前にも書きましたが、日本のアニメーションを最近生まれたポップカルチャーに過ぎないと見るのはあまりに浅はかです。日本のアニメーションは囲碁も麻雀も、剣道も料理も題材として取り上げます。もちろん歴史上の人物も、政治も金融取引さえも題材として取り上げます
間口の広さ、引き出しの豊富さが日本のアニメーションの特徴であり、そのバックボーンとなっているのは「表現の自由」にほかなりません
「抗日戦争を勝利に導いた人民の英雄」を描くことしかできない中国映画とは、その基盤が違います
麻生太郎元首相は、「言論の自由がない国に面白い漫画やアニメは作れない」と発言していましたが、これは中国を念頭に置いた発言です
中国人が「中国文化」の何を誇ろうとしているのか、何を優れていると思っているのかは上記のレコードチャイナの記事からはさっぱり分かりません。が、言論の自由のない国の文化が世界に影響力を示す可能性などほとんどないと言えます
孔子が世界中で高く評価されたとしてもそれは過去の偉人としてであって、現代中国とは無縁の話です。中国の人たちが誇りに思うのは勝手ですが、孔子が尊敬の対象となったからといって現代中国の国民が尊敬の対象となるわけではありません
過去の中国文化が高く評価されても、現代中国が尊敬されるわけではありません
中国共産党が過去の歴史を否定し、文化財を徹底的に破壊するという愚行を30年前まで指揮していた事実を彼らは忘れてしまったのでしょうか?
自分たちの先祖が築き上げた文化を徹底的に破壊する行為を文化大革命と称して推進した中国が、世界中から尊敬されるはずはないのです

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