豊川引き篭もり殺人を考える2 なぜ15年間放置されたか

豊川で引き篭もりの男性が家族を殺傷した事件について、2回目の言及です
犯人である男性が小学生の頃から周囲とうまくコミュニケーションがとれない事実を、家族は当然承知していたはずですが、どのような対応をしてきたのか謎でした
新聞の報道によれば、特に何もしてこなかった、とあります


家庭内暴力もなく、ただ部屋に閉じこもってゲーム三昧の生活をするだけなので、これまで公的機関には相談しなかったと記事に書かれています
ちょっと信じがたい気もしますが
小中学校でも暴れたり授業妨害をしたり、長期間欠席することがなかったためなのか、特に問題のある生徒として扱われなかったようです
クラスの中で他の生徒とまったく交流できていないのを担任の教師は知っていたはずですが、単に内気で人と接するのが苦手な生徒という認識だったのでしょうか?
いまさら家族や学校の教師を責めるつもりはありませんが、彼の問題を見過ごさずに、早い時期から周囲とコミュニケーションするための訓練をしていたのなら、事件は回避できたかもしれません
小中学校併せて9年間、彼の様子を見てきた教師たちが何ら問題を感じなかったというなら、それが日本の学校教育の現状なのでしょう(心理職は他人の異常、問題行動を発見しようとするため、そうした視点から人を見てしまうわけですが)
別の報道では、インターネットで買い物をするようになって借金が増えたため、公的な相談機関の助言でインターネットを解約した、とありました
どこの機関がどのような認識に基づいて助言したのか分かりませんが、結果に対して責任を感じているのでしょうか。あるいはお約束のような、「まさかこのような事態になるとは思わなかった」の一言で済ませるつもりなのでしょうか?
家庭内で暴力を振るわなかったという部分は過去の話(中学生の頃)であり、最近は粗暴な振る舞いがあったはずです。父親の給料を取り上げ、好き放題に使うようになったのも犯人の暴力を親が恐れたためでしょう
簡易精神鑑定が実施されることになっていますが、現在の風潮からすれば犯人は広汎性発達障害であるとの結果が出るものと予想されます。犯行時、善悪の判断は備わっており、責任能力に問題はなかったとの結果になると思われます
それでもなお、なぜ15年もの間放置してきたのかは謎です。今後の報道でもう少し詳しい情報が明かされるのでしょうが
15年あれば行動面で多少なりとも改善できる可能性があったはずです(もちろん個人差がありますから、どの程度改善の余地があったかは明言できませんが)

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