カンヌ映画祭 タイ映画が初の栄冠

タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督による映画「ブンミおじさん」がパルムドールというのは予想外だったのではないでしょうか?
政治的な混乱に沈んでいるタイの人たちにとって、久々の明るい話題ではないかと思います
北野武監督は「菊次郎の夏」で挑んだ1999年に続いて無冠で終わりました
だからとしても、北野監督を責めるのは不当でしょう
また機会が巡ってくれば、カンヌに挑戦してもらいたいものだと思います。次はコメディで勝負してもらいたいな、と個人的には願います
初参加でパルムドールを手にする映画監督もいれば、何度も挑戦して届かずに終わる映画監督もいます
ロシア生まれの名匠アンドレイ・タルコフスキーはカンヌ映画祭と関わりの深い映画監督です。1969年のカンヌ映画祭に「アンドレイ・ルブリョフ」で参加し、国際映画批評家賞を受賞しました
1972年には「惑星ソラリス」でカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞
1983年には「ノスタルジア」でカンヌ国際映画祭創造大賞、国際映画批評家賞を受賞
このときタルコフスキーは「ノスタルジア」をカンヌに出品させるから大賞を寄越せ、と映画祭事務局に要求したのだとか。そのためか急遽、「映画創造大賞」なるものが作られ、授与されたとも言われています
1986年には「サクリファイス」でカンヌ国際映画祭審査員特別大賞、国際映画批評家賞という戦歴です
なおカンヌ映画祭は1990年以前、一等賞がグランプリ(審査員特別賞)とされていた時期がありますの、グランプリとパルムドールどちらが上なのかよくわからず、映画関係の解説本でも混乱していたりします
話を戻して、20世紀を代表する映画監督のタルコフスキーが何度もカンヌ映画祭に自分の作品を出し、評価を求めたのですから映画祭にはそれだけの価値があったのでしょう
来年は誰の、どんな作品が出品されるのか楽しみにしたいと思います

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