「日本アニメのキャラは未熟だからカワイイ」と主張する中国メディア

またいつものサーチナの配信記事で、個人のブログが元ネタになっているものです
相変わらずトンチンカンな文化論を展開していますので、突っ込みたいと思います


日本のアニメーションが主人公にこどものキャラクターを使っているのは、視聴者層としてこどもを想定しているためですし、キャラクターグッズをこども向けに販売して利益を挙げるためです
言うまでもありませんが、テレビアニメーションは無料で放送され、スポンサーが制作費を負担しています。スポンサー企業はどこかでその制作費を回収しなければならないわけですから、キャラクターを自社の製品の宣伝に利用したり、関連グッズを販売します
そうした大人の事情もあって、こどものキャラクターがヒーローだったり、ヒロインだったりするわけです
さらに、主人公の成長とその過程で体験するさまざまな葛藤を描くのも日本のアニメーションの特徴です
スーパーマンのように最初からスーパーヒーローというわけではありません
もちろん日本のアニメーションにも最初から成熟した大人を主人公に据えたものもありますから、一概には言えないのですが
「名探偵コナン」は可愛さを狙っているというより、高校生の名探偵が小学1年生の体になって活躍するというギャップを狙った作品であり、その設定を維持するため江戸川コナンはいつまで経っても小学1年生のままです
こうした時間軸を無視し、登場人物がいつまで経っても歳を取らないアニメーションは珍しくありません。「サザエさん」などなど、例はいくらでもあります
「クレヨンしんちゃん」も幼稚園児が大人ぶった発言やハチャメチャな行動で周囲を振り回すから面白いのであって、あれが高校生だったら顰蹙モノで面白くもありません
日本の若い女性が「カワイイ」を連発するのは記事のとおりですが、その指摘の部分とアニメーションのキャラクターについての指摘に整合性が欠けています
また、記事は男性のオタクが強調する「萌え」についてまったく言及されていません「カワイイ」と「萌え」が同じものなのか、別なものなのか考察した上で書き直し、再提出してもらいたいものです
敢えて採点するなら35点くらいでしょうか?
ちなみに「2ちゃんねる」に立ったスレでは、「日本のアニメーションのキャラが日本人に見えないのは、日本人の欧米人に対するコンプレックスのせいだ」という定番ネタが書き込まれています


少女漫画でもヒロインは日本人なのに金髪の少女だったりしますが、これは欧米人へのコンプレックスというより、画面に登場する回数の多いヒロインの髪を黒くベタ塗りするのは面倒だからという理由からです
あるいは登場人物が皆、黒い髪だと見分け辛いとの理由で、アニメーションでは登場
人物の髪が青だったり緑だったと色で識別できるようにしています(インターネットの英語のアニメフォーラムで、「なぜ登場人物の髪が紫なのか?」と質問している人物に、「髪の色による違い、キャラクターの色づけ」について懇切丁寧に説明している人がいました)

(関連記事)
中国のアニメはなぜ日本を超えられないのか
なぜ漫画は世界規模の文化製品になったか 仏誌の記事
「日本漫画の時代は終わった」と報じたメディア
イギリスで「日本漫画大討論会」
マンガ強国をあきらめきれない韓国


名探偵コナン 68 (少年サンデーコミックス)
小学館
2010-05-18
青山 剛昌

ユーザレビュー:
コナンは続くよいつま ...
今巻の物語は…『(続 ...
無敵 キッドをメイン ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る