秋葉原17人殺傷事件を考える8 すべては掲示板のせい?

秋葉原で17人を殺傷した加藤智大被告の事件について、8度目の言及になります
本日から被告人への質問が始まりました。何をどの順番で語るか、加藤被告と弁護人との間で打ち合わせ済みなのでしょう
そこで最初に弁護人が、「どういう気持ちで事件を起こしたのですか」と質問をした際に、加藤被告は掲示板の荒らし行為を止めさせるためだった、と語りはじめました


この事件が起きた当初、派遣切りに遭った若者がヤケクソになって無差別大量殺人をやった、という扱いであり、現代の歪んだ雇用の在り方が問題視されました
そのため一部には加藤被告への同情論もあったほどです
ところが加藤被告が一番最初に口にしたのは、自動車会社を解雇されたという派遣切りの話ではなく、インターネットの掲示板の話でした
これには被害にあった人たち、その家族もさぞかし唖然としたのではないでしょうか?
「そんなくだらない理由のため、ナイフで刺されたのか」と、いまさらながら怒りがこみ上げてきたと思われます
もちろんインターネットの掲示板が加藤被告の存在そのものであり、荒らし行為が彼の存在を傷つけ追い詰めたという側面はそのとおりなのでしょう
一般人から見れば「くだらない掲示板上のトラブル」でも、加藤被告にとっては己の存在を否定されるような重大な危機であり、まさにそうした反応を行動で示したわけです
物事の何を重視し、価値を置くかは人それぞれですが、加藤被告のその価値観、行動様式、判断基準は大きくズレてしまっているように感じられます
弁護人は加藤被告の歪んだ価値観やそれに伴う行動を本人に証言させることでアピールし、常軌を逸した人間であるから刑罰には問えないと主張したいのかもしれません
殺害現場に居合わせた人たちの調書に同意しなかったのは、「犯行当時の記憶が一部欠落していたからだ」とも述べています
弁護人はこれを犯行時、加藤被告が心神耗弱状態だった証拠だと言いたいのでしょう
ですがこれは心神喪失状態でもなく、心神耗弱状態でもなく、単なる健忘だろうと推測されます。犯行時、加藤被告は興奮状態にあったのでしょうから、記憶の一部が飛んでいても不思議はありません
あるいは殺人の記憶を己の中に押し込め、思い出せないよう抑圧してしまっているとも考えられます(思い出せないのではなく、思い出したくないのです)
この先、時間をかけて加藤被告への質問が続くのでしょうが、得られるものはほとんどないと思われます。時間と費用をいたずらに消費するだけの、意義の乏しい裁判です
加藤被告の自己宣伝のために多額の裁判費用が使われるのですから、納税者たる国民にはたまりません
こんな裁判はさっさと切り上げ、判決を言い渡すべきしょう

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