高校生の国際科学オリンピック 今年の結果

毎年、夏のこの時期には高校生の数学オリンピックや化学オリンピックなどが開催され、その結果が報道されます
今年の日本の高校生の成績は化学が4位で、同科目での過去最高成績。数学は7位、生物学は10位、物理は23位という結果でした


物理の23位は意外な感じがします
昨年は物理オリンピックの国別成績では11位でした
高校生の物理オリンピックそのものは1967年から開催されているのですが、日本では「大学受験の妨げになる」とか、「メダルをとっても大学受験には何の特典も恩恵もない」との理由で参加してきませんでした。参加するようになったのは2006年からと、ごく最近の話です

国際物理オリンピックの成績
2006年 銀 1人 銅 3人       褒賞 1人
2007年 金 2人 銀 2人 銅  1人
2008年 金 1人 銀 1人 銅  1人  褒賞 2人
2009年 金 2人 銀 1人 銅  2人 
2010年 銀 1人 銅 3人       褒賞 1人

この種のイベントでは中国が圧倒的な力を発揮し、数学、物理、化学でも上位を独占しています
社会主義国特有の早期英才教育で、スポーツ選手や音楽家の卵を全国からかき集め、全寮制の学校で特訓を繰り返すという手法を科学分野でも採用し、数学や物理の秀才を育成するエリート校があるそうです
日本にも必ず、「中国を見習うべきだ」と言い出す人がいます
しかし、本当にそんな上海雑技団形式の早期英才教育が素晴らしいものなのか、疑問です
朝から晩まで数学漬けで、数学オリンピックで金メダルを取るための勉強ばかりをすることが、本物の数学者を育成する道であるとは到底思えないからです
これについて上記の時事通信の記事は次のような関係者の言葉を載せています

代表を指導した大学教授の1人は「日本は、化学が本当に好きで研究者を目指す生徒が多いことがうれしい。国家的な強化策を取るアジアの強豪国は必ずしも優秀な科学者の育成につながっておらず、目の前にニンジンをぶら下げるような方法が良いかどうか」と話している。

数学、物理などの特定科目だけを詰め込んで教育するだけでは、想像力や好奇心は養われません。それが欠けたのでは研究者として大成する可能性がぐんと狭くなってまうのではないでしょうか?

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