日本の漫画には哲学とメッセージがある

「ここヘンJAPAN」というウェッブサイトが韓国人による日本漫画論を掲載しています

キムさん(仮名・韓国人男性)は、日本の漫画には「メッセージ」と「哲学」が込められているのが特徴的だと言います。韓国の漫画家が描いた作品は、内容はあってもメッセージ性や哲学がありません。

出典が明記されていないのが妙です。個人のブログをネタにしているのでしょうか?
そして内容もちょっとズレています
手塚治虫の「鉄腕アトム」は韓国でも漫画、アニメーションとして親しまれた作品ですが、「韓国製のアニメーション」として放映されていました。そのため、つい最近まで「鉄腕アトム」は韓国のオリジナル・アニメーションであり、日本が勝手にパクったと主張する韓国人が大勢いました
あるいは横山光輝の「バビル2世」も韓国の漫画として出版され、アニメーションも韓国のオリジナル作品と称してテレビで放送されていました
最近になってこれらが日本の漫画家の作品だったと知られるようになり、アニメーションも日本が作ったもの(韓国は下請け)だと判明し、韓国社会に大きなショックを与えたのです
そうした経緯について「ここヘンJAPAN」の記事は、「韓国には一部しか輸入されていません」と書いているだけです。しかもその次の段落では、1990年代に韓国の出版社が日本の人気漫画の版権を購入し販売しようとしたんですが、日本的な要素が強いことから韓国的な表現へと変えた、とぼかした書き方をしています
日本の文化をけしからんと規制しつつ、一部では著作権を無視して勝手にパクり出版していたという事実は認めたくないようです
日本の原作者に印税も支払わず、勝手に出版するという暴挙を平然とやっていたのですが
当時の状況について韓国の出版関係者は、「当時の盗作は、悪意というよりも止むを得ない時代状況の所産だったと理解している。正常な経路で見ることができない優秀日本漫画を紹介して残忍な場面を純化したという肯定的な面もある」と、盗作行為を肯定しており、その図々しさには呆れるほかありません


クローバー文庫復活の企てが日本側の著作権を盾にした主張によって頓挫したかのうに説明しています。著作権を無視した勝手な出版物を容認するはずがありません
過去に無断で日本の漫画を出版した非を認め、いまからでも著作権使用料を支払うべきでしょう
こんな感覚だから韓国には文化が生まれないのだ、と指摘しておきます
さて、一番最初の「ここヘンJAPAN」の記事に話を戻します
日本で漫画が広く読まれる理由として、「第2次敗戦直後、戦争に負けた日本が漫画による『代理満足』を得るようになったからです」と指摘しています
「第2次敗戦」って何でしょうね?
まともな文章になっていません
さらに「代理満足」という概念も陳腐すぎて苦笑いも出てきません
日本がスーパーテクノロジーのロボットを開発して地球の危機を救う、というSF漫画は幾つもありますが、それは日本の漫画の一部にすぎません
戦争に負けたルサンチマンを漫画によって解消しようとしている、と言いたかったのかもしれませんが、随分と奇妙な見解です
「巨人の星」にしろ、その他のギャグ漫画や少女漫画を「敗戦の憂さを晴らそうとして描かれた」と決めつけるのはあまりに暴論です
この韓国人は日本の漫画をどれだけ読んだ経験があるのでしょうか?
あまりに浅い認識で、「日本漫画は◯◯ニダ」と断定するのは恥をさらすだけです

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