32人を射殺したヴァージニア工科大学事件 その3

ヴァージニア工科大学で銃を乱射し、32人を殺害したチョ・スンヒについて3度目の言及になります
犯行の原因・動機とされる部分については、チョ・スンヒの孤立した状況を本人自身が周囲の差別や迫害によるものだと決めつけ、怒りの矛先を向けたためだと言えます
こうした動機の説明に異を唱えるつもりはありませんが、残念ながらそこから何も見えてこないように自分は思います
コロンバイン高校の銃撃事件とも比較され、共通項をリストアップして論じる人もいます
しかし、共通項をいくら並べてみたところで、チョ・スンヒの内面世界は見えてきません
学校に不満をいだいていたり、孤立している高校生や大学生は少なからず存在します
ですが、彼ら彼女らのほとんどは銃で教師や生徒を撃ち殺したりはしません
つまり銃撃事件を起こす犯人は◯◯というタイプ、性格であり、共通する行動としては孤立しがちで無口、人との交流を好まないなどなど、列挙してもその内面世界は描けないのです。ただ外見的な特徴を詮索しているにすぎません
ここで視点を変え、チョ・スンヒの行為の意味(犯行の意味)を考えるとどうなるのでしょうか?
犯行の意味を読み解くのなら、この事件はチョ・スンヒによって演じられた受難劇と言えるでしょう
無差別大量殺人を実行したチョ・スンヒが受難劇の主役である受難者だ、と指摘すると違和を覚える人もいると思います
無関係なのに非業の死を遂げた人たちこそ受難者のように見えるからです
ですが、チョ・スンヒの描いたストーリーではあくまでも彼自身が受難者です
非業の死を遂げた人たちはエキストラにすぎません
チョ・スンヒは天の啓示を受け、世の欺瞞や人々の奢りを知った人間であり、真実を知る者と位置づけられます。真実を知る者はそれゆえ世の人々から迫害され、非業の死を遂げなければなりません
辱めを受け、汚辱にまみれ、むごたらしい最後を遂げなければならないのです
その死によって彼は伝説となり、永遠に語り継がれる存在になります
実に勝手で自己陶酔の極みですが、チョ・スンヒが求めていたのは自分の卑小な生を受難劇によって壮絶な死に転換させることではなかったか、と思うのです
以上は単なる憶測であり、根拠はありません

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