幻の文化財 1250年前の太刀再発見

明治40年の東大寺大仏殿修復の際、大仏の蓮華座の元から出土した金堂鎮壇具(こんどうちんだんぐ)の金銀荘大刀(きんぎんそうのたち)2振りは国宝に指定され、保存されてきました
この2振りの太刀が東大寺を建立した聖武天皇の妃であった光明皇后が大仏に献納した「陰寶劔(いんほうけん)」と「陽寶劔(ようほうけん)」だったこと判明した、と報道されています

1250年…幻の大刀 聖武天皇ゆかりの品だった 奈良・東大寺出土

太刀は東大寺正倉院の御物として保管されていたのですが、1250年前に正倉院から持ち出され、「「除物(じょもつ)」として御物のリストから除外された記録が残っているものの、所在は不明のままになってきました
経緯を記事から拾うと、光明皇后が聖武天皇の法要のため一旦は奉納し正倉院に収蔵された2振りの太刀を、大仏の足元に埋めるために正倉院から持ち出したのでしょう
持ち出した記録は残っていましたが、この太刀を何に用いたのかは記録がなかったため、行方不明扱いになっていたわけです(太刀を大仏の足元に埋めた事実は光明皇后とその側近、一部の東大寺の僧侶しか知らなかったのかもしれません)
明治40年に発見され、国宝として保存されてきた太刀の由来がようやく判明したと言った方が適切でしょうか
ともあれ、我が国の歴史の証明する文化財の由来が判明したのですから、結構な話だと思います
文化財は時間の経過と共に損壊したり、火災で焼失したり、海外へ流出して数を減らしてしまいます。貴重な文化財を保存し、未来に伝えるのが今の時代に生きている者の責任です
正倉院は聖武天皇縁の品々を納めた蔵なのですが、収蔵品の中から持ち出された品は少なくありません。刀剣類も持ち出されたまま行方不明になっている物が多数あり、残っている物よりは失われた物の方が遥かに価値が大きかったとされます
ブログを書くため調べてみたところ、正倉院はユネスコの世界文化遺産の指定を受けるため国宝の指定を受けていますが、収蔵品は国宝や重要文化財といった指定はされていないのだそうです(収蔵品は宮内庁によって保管されているため、文化財保護法の規定にある「重要文化財」などの指定をする必要はない、という行政上の理由)
ですから今回その由来が確認された太刀も、正倉院に収蔵されたままであれば国宝の指定は受けなかったわけです。ややこしい話です

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