「内部告発、どしどしやれ」と煽った民主党

尖閣諸島沖で海上保安庁の艦船に中国漁船が衝突したビデオがYoutubeに流出し、話

題になっています。その前の週には警察の保有するテロ取り締まりに関する機密情報

がインターネットに流出し、騒ぎになりました

鳩山由紀夫前首相はこうした事態を、「情報クーデター」だと批判したそうです

「情報クーデターなら大変厳しい」と鳩山前首相
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101106-OYT1T00581.htm

もっともこの発言の趣旨は、情報管理ができていない菅直人内閣を批判するのが狙いで

あり、クーデターを懸念しているのもなく、尖閣問題の行方を懸念しているものでもありま

せん

現在日本には「公益通報者保護法」が施行されており、いわゆる企業の不正行為を告発

した労働者が企業から不当な扱い(解雇、左遷)などを受けないよう保護すべし、となって

います

民主党はこの「公益通報者保護法」を改正し、告発の範囲や対象を拡大し、公務員によ

る内部告発も奨励されるべきだと主張してきました

官僚支配や政権と官僚との癒着を突き崩す狙いがあったのでしょう

しかし、今回のビデオ流出については「国家への反逆だ」(原口一博前総務相)と息巻き、

犯人を特定し処罰すべきだと叫んでいます

内部告発を奨励する政策を推進しておきながら、いざ自分たちに不利な情報が流出され

ると、これを断固として取り締まれと叫ぶのですから、その見識のなさには呆れます

そもそも尖閣諸島沖での中国漁船の無法な衝突行為に対し、現政権が対処を誤ったの

が根本的な問題であり、事件発生直後にビデオを公開しておけば済んだ話です

事態を複雑にし、悪化させたのは現政権の判断ミスと言えます

ビデオを流出させた公務員を特定し、逮捕させ、血祭りに挙げれば事態が収束されるわ

けではありませんし、国民が望んでいる結末ではありません

余談ですが、小沢一郎は子分を引き連れて中国を訪問する意向でしたが、中国政府が

これを拒否したと報じられています

小沢氏「長城計画」訪問団に難色=政治資金問題を懸念-中国
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010110300298

小沢一郎は関係が悪化した中国に自らが乗り込み、話をつけることによって自分の存在

を大いにアピールしたかったのでしょう。しかし、中国側は小沢一郎をそれほど信頼して

いないのだ、と暴露された形になってしまいました

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http://05448081.at.webry.info/200912/article_21.html
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http://05448081.at.webry.info/201010/article_8.html
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http://05448081.at.webry.info/200906/article_39.html

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