殺人道化師ジョン・ゲーシーの数奇な人生

ロサンゼルスの殺人鬼、「グリムスリーパー」について書くに当たり、殺人道化師(キラークラウン)ことジョン・ウェイン・ゲーシーに言及しましたので、もう少し詳しく語りたいと思います
ゲーシーがどのような人間だったか、幾つかのウェッブサイトが彼を紹介しています。その1つのサイトです


Wikipediaの方がゲーシーと父親との関係に字数を割いていますので、興味のある方はそちらで検索してみてください
ゲーシーは父親を愛し、父親から認められたいとの思いを強く抱いていたとされます
しかし、彼と父親の関係こそが少年を対象とした残虐な殺人に走らせる結果を招いたと言えます
父親から罵倒され、虐待され続けたゲーシーは父親を本当に尊敬し、愛していたのでしょうか?
父親の養育態度は大いに問題があるのですが、この父親はそうした態度でしか息子に接することができず、厳しく、時には暴力的に息子を教育するのが息子のためだと思い込んでいたのでしょう
そんな父親に対し、ゲーシーが内心で思い描いた幻想が事件の引き金になったと考えられます
ゲーシーは父親から激しく叱責されたり殴られる日々の中で、父親から強姦される性的な幻想を抱き始めたのではないか、と推測されます
これは父親の暴力を自分への愛情と置き換え、そこに性的な快楽を見出そうとする屈折したものです
その結果、彼は父親に成りかわって少年を強姦する行為へと走ります
つまり強姦される少年はゲーシー自身であり、強姦するゲーシーは父親の役割を務めているのです
暴力によって蹂躙され、強姦される少年(自分)の姿の中に性的な快楽を見出そうとするゲーシーの歪んだ願望の物語を、現実の中で追求しようとしたのでしょう
ゲーシーは現実の父親を愛していたと言うよりも、「父親から愛される自分(性的な快楽を与えられる自分)」を追い求めていたと考えられます
ゲーシーは自分の殺人は多重人格によるものだ、との主張を展開しています。別の人格が自分の中にあり、殺人をしたのは別人格のせいだと
これは当時、「ビリー・ミリガン」の事件が世間の注目を集めていたためで、ゲーシーは多重人格を装い罪を逃れようとした可能性があります
日本ではテレビドラマや小説で多重人格ネタが好んで取り扱われていますが、厳密に多重人格(同一性障害)と診断されるケースは極めてまれであり、その存在を否定する学説もあるくらいです
ゲーシーは33人の殺害について、12回の死刑判決と21回の終身刑を言い渡されています。裁判の仕組みが日本とは異なるためですが
多重人格を主張したり、事件は警察の陰謀だと主張したりと、ゲーシーは己の罪を認めようとはしませんでした
しかし、刑務所に面会に訪れた青年に襲いかかり、強姦しようとした件がきっかけとなって再審請求は却下され死刑が執行されました
強姦されかけた青年は後に「連続殺人犯の心理分析」という本を書いています

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