HTV「こうのとり」2号に対する韓国の反応

国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられた日本の無人輸送船「こうのとり」2号機は無事、ドッキングを果たし、物資の搬送も順調に行われています
国際宇宙ステーションには「こうのとり」2号機だけでなく、最後の飛行となるスペースシャトルやロシアの無人輸送船「プログレス」、ヨーロッパの無人輸送船ATVが相次いでドッキングをする事態となっており、ちょっとしたラッシュ状態です
これも、「こうのとり」2号機やスペースシャトルの打ち上げ予定が遅れたためでもありますが
当ブログにアクセスされる方の中には、「こうのとり」2号機の成功に対する韓国メディアの反応が知りたいと思っている方も少ないないと推測されます
日本がロケットを打ち上げると、韓国メディアは釣られるように「いや、韓国も負けてはいない」と宇宙関連の記事を流すのが慣例になっています
しかし、ご承知のように韓国はロケットの打ち上げに2回失敗しており、対抗して報道しようにもネタがない状態なのか、「こうのとり」2号の成功に関しては目立った反応がありませんでした
従って、当ブログとしても取り上げようがないまま時間が経過していたところです
ところが霧島山(新燃岳)の噴火にともない、韓国の気象衛星がこれを観測したと手柄を自慢する報道を中央日報がしています。ようやく日本に対抗するネタができた、というところでしょう

韓国初の気象衛星、日本新燃岳の噴火を観測

わざわざ「千里眼」と名づけていますが、静止軌道上にある気象衛星からなので詳細な観測は不可能です。記事に添付されている写真は赤外線で撮影したものであり、相応の性能は発揮しているようですが(静止軌道は地球から約36000キロ離れた赤道上空です。地球の直径が約12000キロですから、静止軌道がいかに地球から離れた位置にあるか、十円玉を並べてみると分かりやすいと思います)
記事では、「気象庁の関係者は『千里眼衛星は15分ごとに観測するため韓半島とその周辺の気象現象などを精密に観測できる』と述べた」と書かれていますが、日本の気象衛星ひまわりの場合、北半球と南半球を撮影し、気象データーをアジア各国に配信する使命を帯びているため、撮影は30分間隔になります
韓国の気象衛星は自国の周辺だけを撮影し、その情報をもっぱら韓国だけが利用するので15分間隔で撮影が可能なわけであり、それは高性能だという理由によるものではありません
ちなみにこの韓国の気象衛星「千里眼」ですが、製造も打ち上げも外国に丸投げであるのはすでに書いたとおりです
韓国自慢の「千里眼」衛星の写真と比べるのはどうかと思いますが、日本が運用している陸域観測衛星「だいち」の写真も公開されていますので、御覧ください

陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による霧島山(新燃岳)噴火

地表が雲や噴煙に覆われていたため鮮明とは言い難い画像ですが、「だいち」の場合は赤外線撮影だけでなく、合成開口レーダーを使った観測もしていますのでそちらはどうだったのでしょうか?
前にも紹介しましたが、陸域観測衛星「だいち」には3種類の観測用センサーが搭載されています。PRISM(パンクロマチック立体視センサ)、AVNIR-2(高性能可視赤外放射計)、PALSAR(フェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ)の3つです
それぞれのセンサーによる観測データがどのように画像処理されるか、下記のサイトで紹介されています


上記の新燃岳噴火の写真はAVNIR-2(高性能可視赤外放射計)によるものですが、合成開口レーダーは雲の影響を受けないのでどう映ったのか気になるところです
ちなみに日本の情報収集衛星(メディアはスパイ衛星だと書きますが)は、この3種類の観測センサーの能力を向上させたものが搭載されていると言われています。画像
が公開される機会はないものの、せっせと情報を集めているのは間違いないでしょう

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