辞任表明のエジプト大統領 不正蓄財は5兆円?

エジプトでは30年以上にわたりムバラク大統領の独裁が続いたのですが、退陣要求デモの結果、ついにムバラク大統領は辞任を表明しました
しかし、ムバラク大統領とその一族が貯めこんだ資産は5兆8400億円にもなると、読売新聞が記事にしています

ムバラク一家、資産総額は5兆8400億円?

これらの莫大な資産は大統領の立場を利用して不正の着服、横領したものでしょうから、エジプト国民から絞りとったお金です
不正蓄財であることを証明し、エジプト政府に帰属されるまにはさまざまな手続きが必要でしょうし、時間もかかると思われます
また、大統領の一族ではなくても、ムバラク政権に忠誠を示し取り入ることで利益を得ていた官僚・軍人も大勢いると思われますので、そうした人物たちも不正な利益の分け前を手にしていた可能性があります
そうした人々は報復を恐れ、我先にと海外への逃亡を図っているのかもしれません
もちろん、資産をエジプト国外へ持ち出そうとするでしょう
記憶にあるところではイラクの独裁者サダム・フセイン元大統領のケースです
サダム・フセインの個人資産は45億ドルとされますが、その取り巻き連中も含めると推計で500億ドルもの金を私物化していたと見方もあります
イラクは産油国でしたから、石油利権はサダム・フセインのものでした
豊富な石油収入は本来、イラク国民に還元されるべきものでありながら、サダム・フセインは自分の懐に貯めこんだり、部下を飼い慣らすために使っていたわけです
独裁者の末路は惨めなものですから、彼らは必死になって自分の立場を守ろうとするのでしょう
サダム・フセインとその取り巻き連中が不正に横領・着服した資産がイラクの国民に還元されたのか、定かではありません。現在のイラク政権でも公金横領や公私混同が横行しているようなので、フセイン政権時代の二の舞と化してしまう可能性はあります
不正に蓄財された資産が、結局は奪い合いの結果誰かの手にわたってしまうとすれば虚しい限りです
エジプトのムバラク大統領とその一味の資産も、どこまでエジプト国民に還元されるかは疑問です。結果的に持ち逃げされてしまう分も相当あるのでしょう
ムバラク大統領と家族がエジプト国外へ逃れ、悠々自適の生活をするような事態にはなってほしくないのですが

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