クレーン車事故を考える2 「てんかん」隠していたと母親が謝罪

栃木県で児童の列にクレーン車が突っ込み、6人を死亡させた事故の続報です
逮捕された運転手柴田将人容疑者は3年前にも運転中に「てんかん」の発作を起こし、児童に重症を負わせる事故を起こし、執行猶予中でした
しかし、現在勤務している会社には執行猶予中である事実を隠し、「てんかん」の持病があることも隠して就職していたと母親が手紙で告白したと報じられています

母「持病隠して働いた」 勤務先に謝罪の手紙

前回も書きましたが、「てんかん」患者の方は就職に際して、さまざまな制約を受けるのが現状です。ほとんどの企業は仕事中に発作を起こして意識を失うのを懸念し、採用をためらいます
工場であれば作業中の発作、意識喪失によって機械に巻き込まれたり、生産ラインに支障が生じたりと重大な事故につながる危険があります
車を運転する仕事であれば、今回のような人身事故につながります
そのため柴田容疑者と母親は「てんかん」患者である事実を隠し、就職したのでしょう
ですが、これはあまりに身勝手な行為です
記事を読むと母子家庭のように思われます。「てんかん」のこどもを育てる母親の苦労は察して余りあるのですが、こどもへの情に溺れた結果、判断を誤ってしまったのは極めて残念です
3年前に交通事故でこどもに重症を負わせたにも関わらず、自分の病気を軽く見たのか柴田容疑者はクレーン車を運転する仕事を選び、今回は6人ものこどもの命を奪ってしまいました
柴田容疑者に6人のこどもたちの損害賠償に応じる資力はないのでしょう。被害者家族は柴田容疑者を雇っていた会社の使用者責任(交通事故を起こして執行猶予中でなおかつ「てんかん」の発作を起こす可能性のあった柴田容疑者を雇い、クレーン車の運転を任せていた責任)を問題視し、会社に損害賠償を請求するはずです
6人の被害者につき5000万円の賠償とすれば計3億円になります。保険金が出るのかもしれませんが、それでも会社として多額の負担を強いられるのでしょう
小さな会社なら倒産してしまい、全従業員が職を失う結果になります
柴田親子の身勝手な考えが6人の命を奪い、会社を潰すのです
あるいは「てんかん」の持病を抱えながらも社会生活を営んでいる患者さんも、世間から厳しい目で見られるようになるでしょう
柴田容疑者は自分の招いた結果をどう受け止めているのでしょうか?

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