いじめ4年後に自殺、学校側に賠償命令

中学時代のいじめを苦に自殺をした少女の母親が、学校と担任教師を相手取って損害賠償請求の訴訟を起こしていたのですが、裁判所は学校と教師に「適切な措置を取っていれば自殺することはなかった」として約1490万円の支払いを命じる判決を言い渡しました

いじめ4年後に自殺、因果認め学校側に賠償命令

私立の中学なので、学校と教師に損害賠償を命じたものです。公立学校の場合は学校の管理責任を負う地方自治体が賠償することになります
このいじめ事件について詳細は不明なので、一般論として述べます
いじめを受けて自殺するという痛ましい事件が絶えないのですが、学校側はいじめの事実を否定したり、内部調査を実施しても「個人情報は明かせない」と理屈をつけ調査結果を伏せたりします
いまでは情報公開の制度はありますが、学校の内部調査記録を公開せよと要求しても、「そのような文書は存在しない」と開き直り応じない学校もあります。仮に文書を公開しても、生徒の氏名などは「個人情報だから」との理由で黒く塗りつぶした状態であり、何が書いてあるのか判読できなかったりします
さらに、生徒たちも責任を問われるのを嫌がりますから、いじめに関して証言する可能性はありません
被害を受けたこどもがいじめの実態を日記に書き残していたり、いじめに加担した生徒の名前を遺書に記すなど、具体的な証拠がないと裁判で争うのも難しかったりします
つまり、いじめと自殺の因果関係を遺族の側が立証しなければならないのです
こどもの死を無駄にしたくないという親の執念だけで、孤独な闘いを強いられるのが実情のようです
今回の事件は私立の中学で起きたいじめです。「学校でのいじめが原因で生徒が自殺した」となれば学校のイメージが傷つくため、学校は徹底していじめの存在を否定し、和解にも応じようとはしなかったと思われます
生徒を守りたいのではなく、学校を守りたいのでしょう

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