「教訓」重視の中国アニメ ストーリーは後回し

またまた中国のアニメーションの話です
中国ではアニメーションを製作する上で、「こどもたちに教訓を与える内容でなければならない」との規定があるのだそうです
その規定が自由で面白いストーリーを生み出すのを妨げている、との考えもあるようです

中国アニメには「ストーリー」より「垂訓」重視の傾向

「垂訓」とは例えば次のような作品でしょう

猪八戒を主人公にした中国アニメ


猪八戒はともかく食いしん坊で下品、という様を描き、教訓を与えようとする主旨なのでしょう
「垂訓」はともかく、上記の記事を見ると中国の「カンフー・パンダ」への執着ぶりには驚き、呆れます。「カンフー・パンダ」はたまたま中国的世界を舞台にした物語であるだけで、中国とは何の関係もないのですが、中国人は「カンフー・パンダ」をまるで自分たちが作ったもののように扱っています
アニメ関連のイベントに「カンフー・パンダ」のジョン・スティーブンソン監督をわざわざ招くのも、何か狙いがあってのことなのでしょう
勘繰った見方をすれば、スティーブンソン監督から「中国のアニメーション技術は素晴らしい。『カンフー・パンダ』の続編はぜひ、中国と共同でやりたい」と提案されたくて仕方がないのでしょう
中国がカンフーや武侠ものにばかり執着するのもどうか、と思うのですが
アニメーションを専攻する中国の学生による「カンフー・バニー」という作品が公開されています


学生による力作ではありますが、これで何を目指したいのでしょうか?
この「カンフー・バニー」が商業作品として売れるとは思えません。このスキルを活かしてコマーシャルを作るとか、ビジネス展開を狙うのなら分かりますが
中国もストーリーを重視したアニメーションをやりたいのなら、動物擬人キャラではなく、カンフーアクションでもなく、人間を主人公にした、ボーイ・ミーツ・ガールをきっちり描くべきでしょう
話はかわりますが、上記の中国の学生の作品を見て日本ならどうかと思い、何か例はないかと探しました
日本なら二次創作のアニメーションとして、趣味で以下のような作品を作っています。中国のプロのアニメーターには負けないクオリティです

【東方アニメPV】 幻想万華鏡 ~The Memories of Phantasm~ 【例大祭SP】


趣味だからこそ、中国のアニメータのような手抜きはせず、細部まできっちり作り込むのです。この作品を見せる相手は世界一アニメーションにうるさい日本の愛好家なのですから、手抜きなどできるはずがありません

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