数学ブームと呼ばれるもの

今年の高校生による数学オリンピックで、日本は参加メンバー6人全員がメダルを獲得しました(金2、銀2、銅2)
国別の順位では12位と、昨年の7位から大きく下げたのですが、参加者1人1人が手応えを感じ、あるいは将来を模索する機会になったのであればそれで十分だと思います
さて、NHKのクローズアップ現代が「中高年にいま数学ブームが起きている」と紹介しています
確か数年前、NHKが教育テレビで藤原正彦による「天才の栄光と挫折 数学者列伝」を放送していた頃にも「数学ブームだ」と煽っていたような気もするのですが
今回の「クローズアップ現代」の言う数学ブームとは以下のようなものです

中高年がなぜかハマる「数学ブーム」達成感たまらん!
大人の数学ブームだという。書店ではスイスの数学者・オイラーの難解な理論を解いた本や、フランスの数学者・ガロアの群と代数方程式の関係を解いたガロア理論の本が中高年に売れている。社会人向けの数学教室はキャンセル待ちの状態だ。
難解な数学の世界に中高年を駆り立てているのは何なのか。

記事の中で数学の考え方が何に役立つのか、という指摘があります
日常生活とはかけ離れた数学の難問に取り組む行為は、無駄に見えるのかもしれません。しかし、重要なのは問いを立てること、問題を構想するところにあります
何が問題なのか、何が解明されていないのか、何を証明しなければならないか、論理的に考え、事実関係を整理して組み上げる構想力とも言うべき能力を養うのに役立つのは確実です
それは数学に限らず、哲学も心理学も同じです
複雑な利害を調整したり、人間関係を読み解いて問題解決の方策を練るのも、数学の思考と似ています
数学ブームが本物なのか、単なる一時的な現象で終わるのかは分かりません
ですが、数学の思考の一端に触れるのはそれだけでも意味があると思います
夏の課題として、数学者の伝記や数学の入門書に目を通してみてはいかがでしょう?

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