韓国アニメの才能 ミュージックビデオ風アニメ「SUNSHINEGIRL」

たびたび韓国のアニメーションを紹介していますが、物語をきちんと構成できず話が矛盾したり、辻褄が合わないという欠陥があったり、劇場版長編アニメーションを描き切れない(作画の手抜き、キャラクター造形の弱さ、キャラクターのパクリ)などの問題点があると指摘してきました
そのためか、韓国アニメーションは幼児向けテレビシリーズが中心を占めています
Youtubeで見つけた「SUNSHINEGIRL」というショートアニメはいわゆるミュージックビデオ風の作品で、2010年のソウル・クリエートアワードを受賞した作品なのだそうです
5分ほどのショートアニメなのでアイディア勝負のところもあるのですが、上記のような複雑な物語構成は不要なため、クリエーターの才能だけでなんとかなってしまっている印象を受けます
見る人によっては完成度が高いと評価するのでしょう(だからこそ、2010年ソウル・クリエートアワードを受賞したと言えます)


実際のところは同じ画を使い回している部分が気になりますし、冒頭の奇妙な老人たちの姿から美少女へと画面が切り替わって、話の筋が見えてくるまで時間がかかりすぎます。このショートアニメが何を表現しようと意図しているのか、理解できるのはようやく半ばを過ぎてからでした。
これでは夕暮れの公園にたむろする奇妙な老人の話か、と思ってしまいます
尺の短いショートアニメだからこそ、話の構成・筋道をすっきりと際立たせる必要があるはずです。冒頭の老人たちの姿に、彼らがかつてバンド仲間だったという設定を重ねる工夫があれば、もっとすっきり話の中に入っていけたでしょう
こうしたミュージックビデオ、宣伝用のショートムービーなど、尺の短い作品の市場規模は限られたものでしょうが、若いクリエーターにとっては己のアイディアを誇示し、次へのステップにするための貴重な機会なのかもしれません
日本でもCM制作に関わっていた人間の中から、テレビのディレクターや映画監督になったケースが見られます
もっとも韓国の場合は兵役の絡みもありますので、大学卒業までに作品を仕上げて賞を獲り、あとはアメリカの制作スタジオに就職してハリウッドに居場所を確保しようとするクリエーターが多いのかもしれません
韓国では知名度のあるアニメーション監督が5年も6年もかけて劇場版長編を制作しても、制作費の回収すら困難だという厳しい現実について、前にも取り上げました
無名の新人が劇場版長編を手がけるチャンスなど巡ってくるはずもなく、ならば最初からアメリカへ渡り、向こうで仕事をしようと考える人もいるのでしょう
韓国も200近い大学にアニメーションや漫画関係の学科を設け、若いクリエーター育成に力を入れているのですが、プロとして台頭するのは並大抵ではないと見られます
数年前までは、「中国や韓国は国がアニメーション産業の力を入れている。若手の育成にも熱心だ。日本は追い越される」と言われたものですが、現実はそうなっていません
毎週50本ものTVアニメーション(新作・旧作併せて)が放送され、年に20本近い劇場版アニメーションが制作・公開される日本と、年に2本の劇場版アニメーションの興行もままならない韓国とでは差が明らかです
今回の紹介した「SUNSHINEGIRL」を手がけたクリエイターたちの将来も、決して明るいものではないのでしょう

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