再び「東電OL事件」を語る

1997年に起きた東京電力勤務の女性社員が殺害された事件を「東電OL事件」と呼びます
この事件について、セックス評論家の北原みのりがサイゾーウーマンのインタビュー記事の中で触れています

「この国は東電OLになった」北原みのりが語る、女性のセックス観の変遷

今、再び東電OLが注目されています。東電OLが、いったいどんな人だったのか。いまだに私はわかりません。ただ、彼女が「東電は素晴らしい一流会社だ」と心から信じ、つねに組織の論理を優先し、女性である自分を決して生かすことのない会社なのに、それでも毎日誇りを持って働き続けていたのはなぜだったんだろう、と考えます。
売春していたことではなく東電を辞められなかったことが、彼女の命を縮めたように思うのです。
自分を損ない続ける会社であっても、「東電」という世間の評価の方を重視する感性は、彼女だけのものじゃありません。自分の頭で考えずに、自分の自由を奪うような生き方をする限り、この国は引き裂かれた東電OLなのだと思う。


「いったいどんな人だったのか。いまだに私にはわかりません」と前置きしつつ、奇妙な持論を開陳しています。「この国は東電OLになった」と断言するくらいなら、事件について最小限の知識・情報を仕入れてから発言すべきです
殺害された東京電力勤務の女性社員のついて、当ブログでは彼女の内面について憶測を述べました
彼女は亡くなった父親との近親相姦願望を抱え、その幻想に囚われていたのではないか、というのが自分の仮説です

事件の詳細は以下のウェッブサイトを参照願います

東京電力に勤務し続けたのは北原が言うように、「東電は素晴らしい一流会社だ」と心から信じたわけもなく、彼女の父親が東京電力に勤務していたから、というのが最大の理由でしょう
彼女は19歳のときに父親を失っているのですが、幻想の中にある父親に少しでも近づくため、就職先は東京電力以外考えられなかったはずです
東京電力には父親がいる、と彼女は思い込んでいましたし、自分が東京電力の社員であること=父の娘である証拠、だったのでしょう
会社のどんな理不尽な要求もそれは父親の厳命と同じであり、絶対服従が当たり前なのです。会社への服従=父親への服従であり、それが父親から愛されている証でもあるという、倒錯した幻想を彼女は抱いていたと自分は考えます
セックス評論家として北原みのりはさまざまにセックスを語っているのですが、人の心の中のある性的な願望、幻想についてはまったく関心がないのか、思い描こうともしないのが不思議です
セックスは確かに物理的な快楽探求の手段でもありますが、己の内なる性的欲望を充足しようとする営為でもあります
人が内に宿している性的欲望を考えようともせず、「この国は東電OLになった」などと断言するのには苦笑するしかありません
彼女は父親に愛され、父親に蹂躙され、父親に翻弄される自分の姿を思い描き、それゆえに自分は罰せられなければならないという倒錯した性的幻想に執着し、手放そうとはしなかったのです。東電という会社のブランドに執着していたのではありません
愛する父親のためわずかな代金で売春をし、その父親に差し出さなければならない哀れな少女を思い描いていたのでしょうし、そんなふしだらな娘であるがゆえに父親から厳しく折檻される自分を思い描き、快楽にふけっていたのでしょう
彼女の父親はすでに亡くなっていますので、彼女の近親相姦願望は永遠に満たされません。満たされないがゆえに、その衝動に駆られ続けるのです

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