歯科医師が儀式と称して少女に暴行、逮捕

宗教を騙って性的な虐待を加える事件は昔からあるのですが、何とも陰鬱で嫌な話

です

今回の事件は歯科医師が知人夫婦のマンションに出向き、そこで「除霊のための儀

式」と称して少女に性的虐待を繰り返し加えていたというものです

当然、少女の両親ともその性的虐待の事実を承知していたのですから、両親の罪も

問われるべきでしょう



逮捕された61歳の歯科医師に28歳の妻がいた、というのも驚きですが、夫婦して少

女への暴行をしていたようですから、この夫婦関係はどうなっているのか首を傾げてし

まいます

おそらくは夫である歯科医師が思い描き、語る性と暴力の世界に妻も魅せられ、加担

するようになったのではないか、と推測されます

妻が夫の異常な行為を咎めもせず、反対もせず、共犯になっていたのは、彼女も夫の

暴力的な世界に共感し、抜け出せなくなってのかもしれません

そして娘をこの歯科医師に差し出していた親も、この歯科医師の語るインチキ宗教観

と性的な幻想に染まってしまったのでしょうか?

毎年のようにどこかの新興宗教団体で、修行だとか除霊だとか称して信者に暴行を加

え死に至らしめる事件が発生しています

日常の世界では起こりえないようなそんな狂気の沙汰が、宗教などの様式によって脚

色された非日常の世界では当たり前のように繰り返されてしまうのですから、人の思

い描く欲望(業の深さ)には驚かされ、また辟易とさせられます

今回の事件でも「除霊の儀式」という設定そのものが、少女への性的暴行を彩るため

の舞台装置であり、おどろおどろしい加虐と被虐の幻想を具現化するために容疑者ら

が生み出した筋書きだと考えられます

逮捕され、起訴されれば公の場でこの歯科医師と妻は裁かれるわけですが、検察側

がこの歯科医師の抱えた性的幻想を暴いてみせる可能性はあるのでしょうか?

そこまで踏み込まず、「わいせつ目的で…」という形式的な法廷用語で片付けてしまう

のかもしれません(被害者となった少女を法廷に立たせ、証言させ、晒し者にすべきだ

とも思いませんが)

当たり前ですが、裁判で人の行為は裁けても、人の心の内奥にある欲望や幻想まで

は裁けません

それにしても嫌な事件です

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