千葉バス立てこもり事件を考える1 事件を起こすためにやった

昨日、11月16日水曜日に千葉市内を走行していた路線バス内で荘司政彦(65歳)が乗客の女性に刃物を突きつけ、人質にとって立てこもる事件がありました
荘司政彦は千葉県警に逮捕され、人質も解放されたわけですが、そもそも何を目的にこのような事件を起こしたのでしょうか?
報道されているところによれば、金銭目的でも社会への復讐でもなく、かつて服役していた刑務所内で刑務官から受けた扱いを根に持ち、その恨みつらみを晴らすために事件を起こしたと説明されています

バス立てこもり男「事件起こすために千葉に」

記事を要約すると、荘司容疑者は2008年12月、千葉市中央区の千葉大医学部構内で面識のない女性の首を絞めて脅したとして逮捕罪で起訴され、千葉地裁で懲役1年2月の実刑判決を受けて服役したそうです
そこで服役した刑務所内でも刑務官といざこざがあり、荘司容疑者はトラブルメーカーだったと推測されます
そもそも千葉大学の医学部構内で面識のない女性の首を絞めた、という行動そものもが異常であり、何らかの被害妄想に取り憑かれていた可能性があります
刑務所に服役した荘司容疑者が刑務官の指示に従おうとせず、反発したり暴言を吐いたりと扱いにくい受刑者だったのかもしれません
そうなれば刑務所の規則に照らして懲罰が課せられるのですが、荘司容疑者はますます不満を募らせて反抗したのでしょう
詳細な人格データが不明なので断定するのは危険ですが、ある種の人格障害を抱えており、他者と折り合えない性格の持ち主だった可能性があります
自己主張ばかりで他者の意見に耳を貸さず、猜疑心の強くて被害妄想に陥りやすいため過去に何度も暴行など粗暴な行為で警察沙汰を起こしていた人物、というイメージが思い浮かびます(もちろんそうとは断言する材料は足りませんが)
異常な行動ですが、荘司容疑者はおそらく善悪の判断をするだけの見当識は持ち合わせており、人質事件が犯罪であるのを承知の上で事件を起こしたのでしょう
刑務所内で自分が受けた不当な扱いを世間に知らしめるためには大きな事件を起こし、注目を集めるしかないという理屈です
その手段は世間一般から見れば大間違いなのですが、荘司容疑者の中では「正当な行動」と言うわけです
例によって精神鑑定に持ち込まれ、責任能力の有無を巡る不毛な法廷論争が繰り広げられると予想されます

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