中国「援助交際は日本の腐敗文化」と非難

上海で女子中学生・高校生ら20人が買春容疑で摘発され、中国メディアはこれを「日本の腐敗した文化の影響だ」と非難しているそうです

上海で「援助交際」摘発 原因は日本の「腐敗文化」?

「少女らの家庭は貧しくない。享楽や小遣いのために積極的に売春し罪悪感もない。固定客が“サークル”を形成しており、日本の『援助交際』に似ている」と主張。さらに家庭や学校での道徳教育の欠如とともに「一部少女は日本や台湾などの腐敗文化の深刻な影響を受けていた」と現地の検察官はわざわざ日本に原因があるかのようなコメントを発しているのだそうです
具体的に日本の何が中国の少女たちに影響を与えたと断定しているのかは不明であり、言いがかり程度の発想でしょう
社会主義の中国でも売春はあったわけですし、麻薬の売買や違法賭博もあります
中国におけるこうした現象が日本の文化の影響であるのかどうか吟味もせず、検証もせず、ただそうだと決めつけたいだけのキャンペーンでしょう
日本を非難すれば「中国社会の健全さ」が保てるとでも考えているのなら、大きな間違いです
都合の悪い事象を「日本からの悪い影響」で片付けようとする限り、彼らは中国社会の現実と向き合うのを避け、目を逸らし、原因を別のところに求めているのは明らかなわけです
そもそも、「小遣い稼ぎのために罪悪感もなしに売春をする少女」を問題視するのなら、他方で罪悪感もなく買春をする男たちの存在も問題視しなければなりません
日本の援助交際にしても、「いまどきの女子高生はけしからん」と言い出す大人が大勢いるのですが、買春している大人の側の責任こそが問われるべきだと考えます
金を払って中学生や高校生とセックスしようと欲する大人がいる限り、こうした売春はなくなりません
さて、日本では1998年に社会学者の宮台真司らによる「<性の自己決定>原論」(紀伊國屋書店)が出版され、援助交際を巡ってさまざまな論争が起こりました
論争は途中から宮台真司への個人攻撃のような展開に陥り、あまり実りあるものにはなりませんでしたが、それでも単なる売春を社会問題として考えるきっかけになったのは間違いないでしょう
中国が上記の報道に見られるような建前論に終始し、「日本の腐敗した文化の影響」だとして片付けてしまうのか、中国社会の抱える構造的な問題に踏み込んで議論が交わされるのか、気になるところです宮台真司と援助交際論争については、後日、機会を設けて取り上げたいと思います

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