日本の二酸化炭素観測衛星 後継機を2016年打ち上げ

2009年に打ち上げられた日本の二酸化炭素観測衛星「いぶき」は、現在地球を周回しながら大気中のメタンや二酸化炭素の濃度を測定し、データを送ってきています
運用は順調のようですが、早くもこの「いぶき」の後継機を2016年までに打ち上げる予定だ、と報道されています
小惑星探査機「はやぶさ」の後継機の予算が削減される一方で、「地球温暖化」問題への取り組みを担う「いぶき」の方は早々とプロジェクトの続行が決まったわけで、明暗が分かれています

CO2観測衛星:環境省、後継機の16年打ち上げ目指す

「いぶき」によって宇宙から温暖化ガズの排出量を観測しようというプロジェクトにいちゃもんをつける気はありませんが、いかにも「地球温暖化対策」=「予算の承認を得やすい」という政治的な思惑が見え見えの感があります
二酸化炭素やメタンの排出が本当に地球温暖化の原因なのか、その信ぴょう性に疑問が提起されている現状で、環境問題→地球温暖化対策で予算がすんなり通ってしまう状況には釈然としないものがあります
予算をいじくる官僚や政治家にすれば、小惑星探査よりも地球温暖化問題の方が優先されるべき課題に映るのでしょうが
上記の記事で「おや?」と思ったのは、2015年に中国が二酸化炭素観測衛星の打ち上げを計画していると書かれた部分です
ご承知のように中国は大量の二酸化炭素を排出している国ですが、「我が国は発展途上国である」と主張して二酸化炭素削減目標を拒否しています
そんな中国がなぜ、大気中の二酸化炭素排出量を測定する衛星を打ち上げるのか、気になります
おそらくは日本など西側諸国による中国批判(二酸化炭素の排出量を自主規制しようとしないことへの批判)に対抗するため、自ら観測データを取得し、「西側諸国こそ大量に二酸化炭素を輩出しているではないか」と反論する狙いがあるのでしょう
さらには中国得意の詭弁、「国民1人あたりの二酸化炭素排出量で換算すれば、中国は西側諸国よりもむしろ少ない」と言い張るのでしょう
13億人もの国民を抱えているわけですから、何でも「国民1人あたり」で換算すれば少なくなるわけです
さて、2016年に打ち上げをめざす「いぶき」の後継機は観測精度を10倍に向上させようという意欲的なもので、それはそれで有益なプロジェクトだろうとは思います
しかし、地球温暖化対策で重要なのは精密な観測データの取得だけではありません
大量の二酸化炭素を排出し続けている国(中国、インドなど)をどう説得し、排出量規制実施に踏み切らせるするか、という政治力の方がはるかに重要なわけです
観測精度を10倍に向上させるのは可能でも、日本の政治力を10倍に向上させるのは至難の技でしょう

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