埼玉・千葉刃物襲撃事件を考える5 ナイフを買い与えた親

埼玉県三郷市と千葉県松戸市の路上で女子中学生、女子小学生が刃物で斬りつけられた事件で、逮捕された少年に殺傷力のあるナイフを買い与えていた親が県青少年健全育成条例違反の疑いで書類送検された、と報道されています

少年の父、書類送検=規制刃物購入容疑-少女切り付け事件・埼玉県警

条例では18歳未満の青少年にサバイバルナイフやスローイングナイフなどの「有害玩具等」を所持させるのを禁じているのだそうです。違反した場合、30万円以下の罰金が科せらます
記事によればインターネットで親が注文し、3丁のナイフを逮捕された少年とその弟に与えたのだそうです
記事からだけでは親子の間でどのようなやりとりがあったのかは不明で、日常生活にはおよそ必要のないナイフをなぜ買い与えたのか分かりません
おそらくはこどもが親にねだったと思われるのですが
こどもが刃物に強い執着を示しているのを危惧しなかったとすれば、親の感覚が疑われます
自分の息子がナイフを使い、猫など小動物を殺害していた事実にも気が付かず、何の警戒心も抱かなかったのか、その辺りは報道されていません
逮捕された少年は全日制の高校へ進学しなかったのですから、当然親子の間で葛藤があり、家庭内でもさまざまなトラブルがあったと想像されます
そんな不安定な息子をなだめるため、機嫌を取るためにナイフを買い与えたとしたら、間違った選択をしてしまったと言えるでしょう
家庭の事情が不明なので断定するのは危険であり、あくまでも仮説です
しかし、少年の部屋からは70丁もの刃物が押収されていますので、度を超えた量を所持していたと誰もが感じるはずです
こうした刃物による攻撃が親自身に向かう可能性もあるのですから、親が無関心・無警戒だったとは思えず、親の方にも何か屈折したものがあるのかな、と勘ぐってしまいたくなります
そのうちどこかの週刊誌が親に取材をし、何らかのコメントを得て記事にするのかもしれません
前にも書きましたが、「普通の少年がある日突然、凶悪な犯罪に走るケースが増えている」などと教育評論家の尾木直樹が発言していたのですが、70丁ものナイフを収集している少年を「普通」と決め付ける人はいないでしょう
本件の少年の場合、学校に切断した猫のクビを持参したというエピソードが過去にあるのですが、その際、学校も親も何もせず放置していたのか、児童相談所に通報するなりの何らかの対処を試みたのか、気になります

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