精神科医香山リカによる橋下批判問題の波紋

ダイヤモンド・オンラインに掲載された香山リカの「橋下市長個人にではなく〈橋下的なもの〉に感じる違和感。本当に必要なのはリダンダンシーのある社会ではないか」が注目され、波紋を広げているのだそうです
大阪市長選挙で平松候補を支持していた香山リカは、橋下批判を展開していました
その香山リカの批判に対し、橋下市長は「一度も面談もせず、人を精神病と決めつけている」とツイッターで揶揄したのですが、香山リカはよほど悔しかったのか上記のようにダイヤモンド・オンラインで長文の反論を掲載したのでしょう

橋下市長個人にではなく〈橋下的なもの〉に感じる違和感。本当に必要なのはリダンダンシーのある社会ではないか

香山リカの言い分は上記のダイヤモンド・オンラインを読んでいただくとして、平静を装って弁解をする割には、その論理が破綻しているところが気になります
「橋下的なものを批判しているのであって、橋下市長個人を攻撃しているのではない」との主張も破綻していてダメダメです
橋下市長の人格とその政治手法は密接に結びついており、橋下的なもの=橋下市長のパーソナリティから派生したものにほかなりません
個人攻撃、人格攻撃はしていないとの言い分は通用しないのです。そんなことは精神科医である香山リカ自身が一番分かっているはずだと思うのですが
なぜ、姑息な言い逃れを開陳しているのか、さっぱり分かりません
「いつの時代でも有識者と呼ばれる人が、自らの専門的な立場や経験に基づいて政治批判するのは重要なことで、橋下氏への個人攻撃という訳ではない。それなのに橋下氏が感情的とも思える批判にぶつけることに違和感を覚える」との言い分も逃げ口上にしか聞こえません
自分の批判は個人攻撃でなく有識者として当然の務めを果たしているだけであり、それに対して橋下市長が異常なまでに反撃してくるのはおかしい、と香山リカは言いいたいのでしょう
これでは自分だけ批判されない絶対安全な場所にいて、一方的にモノを言う権利があると叫んでいるも同然です
そんな理屈、ルールはどこにも存在しません。有識者といえど、トンチンカンな発言をしていれば世間から批判されるのは当然でしょう
それに橋下市長の政治手法(外部に敵を作り、その敵を徹底的に叩くことで己の主張を先鋭化させ、有権者に印象づける)については香山リカも理解しているはずで、自分が敵として徹底的に叩かれるのも十分に想定できたはずです
「橋下さんは、私たちのような批判を向ける人たちに対し、テレビの討論番組に出演することを要求しています。しかし、こうした問題は、テレビなどの公開討論の場で勝ち負けを競うような性質のものではないのではないでしょうか。意見の違いが、ディベート技術の競い合いで発展的なものにつながると思えないからです」との指摘も何だかな、と思ってしまいます
そもそもテレビ番組で討論したところで折り合いがつくはずもなく、何かが解決するはずもありません。議論など成立しないと断言できます
にも関わらず橋下市長がテレビでの公開討論に執着するのは、そこで自分が勝てるという自信があり、有権者にアピールできる場だと承知しているからでしょう
言い負かされるのを承知で公開討論の場に出るのは勝手ですが、だからといって討論に臨む前から負け惜しみを口にするのは論外です
最後の「高齢者のための御用聞き」に至っては何を言いたいのかさっぱりです
現在でも民生委員の制度や訪問介護の制度があり、十分に冗長性は確保されている思うのですが
それでもセーフティーネットとしては不十分であり、本当に福祉サービスを必要としている人に福祉の手が届かない現実があります
だからこそ効率化も必要であり、生活保護にたかり福祉を食い物にしている人たちを排除する必要もあるのです
香山リカに必要なのは言い負かされるのを承知で橋下市長と論戦することではなく、自身の発言に対する批判に耳を傾け自省する姿勢だと思います

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