イギリス・アニメーション産業の危機

イギリスのアニメーション産業が危機に直面しているとのニュースを見つけましたので取り上げます
が、ニュースの本文はまったくの機械翻訳なので何を伝えようとしているのか、判然としません。要するに政府よる減税措置がなければ、イギリス国内でアニメーション制作を継続するのは困難な状況にあると言いたいようです

イギリス・アニメーション産業の「危機」

記事を見る限りビジネスとしては厳しい状況にあるとしか伝わってきません
産業構造の問題なのか、法人税が高額であるためなのか、ヒット作に恵まれないためなのか、あるいはそれら複数の要因によるものなのか、不明です
ともあれ政府による減税措置や補助金がなければ生き残れないのなら、産業としては終わってしまったと言えるのかもしれません
記事によれば、欧州の各国はアニメーション産業を維持するため減税措置を講じるか補助金の交付を行なっているようです
アニメーション産業に携わる人間が長時間、低賃金労働を強いられる現状はどこの国も同じなのでしょう
ただし、アニメーションビジネスはいかにあるべきか、という話題になると自分の関心から外れてしまいますので、これ以上深入りはしません
イギリスのアニメーションと言えば、「きかんしゃトーマス」やプッチンプリンのコマーシャルにも登場した「ウォレスとグルミット」や「ひつじのショーン」が知られています
最近では「キャプテン・スカーレット」のようなコンピューターグラフィックによるCGアニメも作られていました

New Captain Scarlet - Circles Of Doom


かつての人気テレビドラマ「謎の円盤UFO」のテイストを彷彿とさせる作品ですが、いかにもCGっぽい画像は見ていて違和感があり、馴染めません。ゲーム好きの方はこうした動画でも違和感なく受け入れられるのでしょう
イギリスらしいとんがった感じのするSF作品であり、独自の世界を描いている点は評価できるのです。しかし、莫大な収入をもたらすほどの大ヒットとはいかないようです
イギリスのアニメーション産業が衰退すれば、この「キャプテン・スカーレット」も企画だけをイギリスで行い、動画は中国へ丸投げという事態になるのでしょう
さて、これだけでは話題として物足りませんので、平野耕太の作品「Hellsing」の中でも有名な少佐の演説に対する海外の反応を取り上げた動画がYouTubeにアップされているので紹介しておきます

少佐演説 海外の反応(修正+追加)


こんな漫画を、アニメーションを制作してしまう日本は、イギリスから見れば相当にイカれている(良い意味でも悪い意味でも)と映るようです
この演説はナチズムへの礼賛ではなく、戦争の狂気に魅せられた者の信仰告白だと自分は受け取ります。漫画という娯楽作品の中でこれを表現してしまう平野耕太の才には驚かされます(平野耕太はナチズム好きで何が悪い、と開き直るでしょうが)
イギリスでは日本の漫画よりアメリカンコミックの方がはるかに売上が多いのだそうです。しかし、アメリカンコミックにこんな演説をぶちかます悪役は登場しません
「キャプテン・スカーレット」をイギリスらしいとんがったSF作品と表現したのですが、この「Hellsing」はさらにその上の、突き抜けた狂気を描いた作品です
アニメーション産業を盛り立て、秀作を生み出すのに減税措置は有効だとして、イギリスから面白い作品が数多く生まれるのでしょうか?
ハリー・ポッターを生み出した国ですから、どこかにオスカー・ワイルドのような凶悪なまでの才能が眠っている可能性もあります(彼はイギリス人ではなくアイルランド出身ですが)

(関連記事)
中国アニメが質・量ともに日本を超える日
日本超えた韓国アニメ「ゴースト・メッセンジャー」はどうなったのか?
ポケモンを超える中国アニメ「Tofu Boy」
韓国メディア「これからは漫画ではなくK-Comicsの時代」
スコットランド製アニメ「22世紀のシャーロック・ホームズ」
海外で作られた「シャーロック・ホームズ」アニメ
中国アニメ産業、生産額1兆円の時代を迎える
映画「名探偵コナン 真実の銀弾(シルバーブレット)」予告編公開
「国家イメージまで創り上げた日本のアニメ」と報じる中国メディア
中国が羨む日本の萌える参考書
韓国・北朝鮮合作アニメ「王后沈清」は興行失敗?
中国アニメ 美少女も結局日本風に
韓国が制作に加わったアニメ「コアラ・キッド」
韓国で恐竜アニメーション映画が大ヒット
中国政府がアニメ・漫画高級人材を育成へ
もっとも美しいアニメTOP10に新海誠「言の葉の庭」
日本版「三国志」のアニメ、ゲームを批判する中国