大津石材店妻殺害事件を考える2 無期懲役の判決

さまざまな事件に関心を向けているつもりですが、その後の捜査の進捗や裁判にまで目が届かないのが実情です
昨年6月、大津の石材店に男が侵入し、経営者の女性を殺害した上、遺体の一部を切り取って逃走を図る猟奇殺人がありました。その後、しばらく報道が途絶えていたため、当ブログでは取り上げないまま放置していました
今年4月になってようやく初公判が行われ、犯罪事実について弁護側は争わなかったため審理は短期間で進み、4月16日大津地方裁判所は被告である佐々木靖雄被告(47)に対し、検察の求刑通り無期懲役の判決を言い渡しています

「猟奇的な犯行」…大津女性殺害で無期懲役判決

事件に関する報道が途絶えたのは、取り調べの過程で警察が情報をメディアに漏らさなかったためであり、精神鑑定が行われたためです
猟奇的な事件で世間の関心が高かったのですが、その一方で異常な行動を示した犯人が精神障害で起訴できないと判断せざるを得ない場合、さまざまな批判が警察・検察に寄せられるのを懸念して情報を制限した可能性が考えられます
精神鑑定では混合性パーソナリティ障害(いくつかの人格障害のパターンが混在しているケース)との結果が示されたようですが、責任能力は否定されていません
事件では被告が被害者の遺体の一部を切り取っり持ち去っており、遺体損壊の罪にも問われていますが、裁判を巡る報道では遺体のどの部分を切り取ったのか、その方法についても触れていません(事件直後、警察の取り調べに対し果物ナイフで切り取ったと供述したとの報道はありました)し、切り取った部位をどうしたのかも触れていません。遺族の心情を思い、報道を制限したのでしょう
前回当ブログでこの事件に言及した際には、乳房の一部を切り取ったのではないかとの憶測を述べました。が、これについては上記のように確認ができないため、否定も肯定もできないままです
過去の猟奇殺人を例にするなら、被告は明確な意思はないものの戦利品として被害者の下着や遺体の一部を持ち去ったと考えられます
自らの犯行の余韻を味わい、達成感に浸るためだと犯罪心理学の側では説明します
ですが、精神分析の側からすれば、別の見方ができます
被告は47歳ですが、いまでもなお母親(そして母性の象徴である乳房)に異常な執着を持ち、それを攻撃し破壊しようとの衝動を心の内奥に秘めていたと推測されます
被害者の女性は54歳であり、単に性欲を持たすための犯行ではなく、被告が抱えていた近親相姦的な欲望を満たすための犠牲になったと自分は考えます
おそらく被告はそこまで自らの内に抱えた欲望を言語化できないのでしょうが
被告が無職のまま母親に依存し、あたかも幼児のごとく母親の世話になる暮らしを延々と続けていたのも、近親相姦願望の結果だろうと推測します

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