警察と読売新聞が2ちゃんねる潰しに動く

インターネットの掲示板「2ちゃんねる」は良くも悪くも世相を反映した言論の場であり、嘘も真実もごちゃまぜに書き込まれています
さらには「2ちゃんねる」が匿名性を維持しているところを既存のメディアは常に批判し、犯罪の温床であるとか、無責任な発言がまかり通っていると攻撃してきたのは周知の事実です
警視庁と読売新聞が手を組み、「2ちゃんねる」潰しに乗り出したと報道する記事があったので紹介します

警視庁が20人の「2ちゃんねる特捜班」 読売新聞も応援
「捜査は、昨年10月に就任した片桐裕・警察庁長官の肝いり。就任後すぐに同じ生活安全畑出身の樋口建史・警視総監に指示し、警視庁生活安全部に約20人からなる『2ちゃんねる特捜班』を結成。11月以降、覚醒剤売買の書き込みを放置した麻薬特例法違反幇助容疑で関係先を捜索している」

記事は煽りが目的のようで、警視庁生活安全部の20人も捜査員が取り組んでいるのは覚せい剤密売事件であって、「2ちゃんねる」の取り締まり自体が狙いであるかのような書き方はどうかと思ってしまいます
もちろん、「2ちゃんねる」に覚せい剤売買に関する書き込みがあったのは事実ですから、掲示板の管理体制を調べ責任者を処罰する狙いはあるのでしょう
読売新聞が捜査にどう関わっているのか、記事からは何も見えてきません
新聞社が「2ちゃんねる」を嫌うのは十分理由があり、読売新聞ならやりかねないとも考えられますが、記事はあまりに主観に走り過ぎと言わざるを得ません
新聞社は販売部数落ち込みをインターネットのせいにしていますし、中でも利用者が多い「2ちゃんねる」を「犯罪の温床」だと決めつけ、批判し、できるならば潰してしまいたいのでしょう
社会正義のためというより、商売敵に対する憎悪によるものです
そして一部のジャーナリストや言論人も、匿名で自由に発言をする「2ちゃんねる」を疎ましく思っていますので、これを機に「匿名の掲示板はけしからん」とするいつもの主張を繰り返し、正義は自分たちの側にあると言い出す可能性が考えられます
だとしても、覚せい剤取り引きの場に利用されただけで「2ちゃんねる」を潰すなど無理な話でしょう
「2ちゃんねる」の管理者や関係者を数人逮捕し、起訴したところで「2ちゃんねる」を運営そのものを禁止する法律上の根拠はありません
反社会的な内容のブログがあれば、警察はブログの運営会社に対して指導し、ブログ閉鎖を迫ることができます。ブログの運営規程にも、運営会社の側の判断によって不適切な内容のブログはアカウントを停止できると明記されています
しかし、「2ちゃんねる」はどこかのインターネット・サービスプロバイダーの手で管理されているサイトではありませんので、この閉鎖を警察が命じるのは困難でしょう
たとえ「2ちゃんねる」を潰しにかかったとしても、有志によって「2ちゃんねる」に代わる匿名制の掲示板が作られるだけです

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