ディズニーと宮崎アニメ ヒロインから見た文化論

ワイアードニュースが、ディズニーのアニメ作品のヒロインとスタジオジブリのア

ニメ作品のヒロインを比較し、考察する記事を掲載しています

万人向けであるディズニーのアニメについて、なかなか辛辣な指摘を展開して

います


ディズニーと宮崎アニメ ヒロインから見た文化論
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/120816/wir12081612000001-n1.htm


記事の中ではディズニーのアニメに特有のヒロイン像として語られていますが、

これはアメリカ映画が提供する典型的なヒロイン像を解釈して構わないでしょう

つまり、ジョン・ウェインのようなタフガイに助けられる女性、というイメージです

映画の中でヒロインはさまざまな事件、トラブルに巻き込まれるのですが、彼女

たちは決して自ら手でそれを解決したりはしません

颯爽と出現したヒーローの手によって彼女たちは救われ、恋に落ちるわけです

ディズニーのアニメもその範疇にとどまるわけで、世の親たちは男性の手によ

って救われるヒロインの物語を、「安心してこどもに見せられるもの」と判断して

いるのです

記事ではそんな「いつか白馬の王子様が目の前に現れて・・・」というドラマを批

判し、その対極に位置するものとしてスタジオジブリのアニメに登場するヒロイン

を取り上げています

ただ王子様の出現を待っているのではなく、「運命に甘んじようとせず、自らの

手で人生を切り拓こうとする」ヒロインたちです

指摘そのものは特に目新しい内容ではありませんが、ディズニーのアニメ(そし

てアメリカの映画)が作り出すヒロイン像に異議を唱える記事が珍しく感じられた

ので取り上げました

映画やアニメーションを取り上げた報道も、その大部分は宣伝のための提灯記

事であり、作品を持ち上げ「これは是非とも映画館へ行って見るべきだ」とする内

容がほとんどです

大手メディアとは志向が異なる、ギーク向けの記事中心のワイアードニュースな

らではなのでしょう

これだけでは当ブログで取り上げた甲斐がないと思いますので、インターネット

で読める、「宮崎駿の描くヒロイン」論を幾つか紹介しておきます(作品論も含み

ます)

「宮崎駿 ヒロイン論」
http://homepage2.nifty.com/rei-masumi/studio~twinkle/fujieda_labo/studies_clarice.htm

ナウシカあるいは旅するユートピア 
http://www.meijigakuin.ac.jp/~inaba/nou.htm

「耳をすませば」試論
http://www.yk.rim.or.jp/~rst/rabo/miyazaki/mimi_ron.html

物語作家としての宮崎駿論
http://www.kyoai.ac.jp/college/ronshuu/no-06/nishikawa2.pdf

まだまだ山ほどありますが、このくらいにしておきます

アニメーションは「見る楽しみ」もありますが、「語る楽しみ」もあります

こうしたアニメーションを語った「私論」がインターネットの中で数多くあり、埋も

れさせておくのは実にもったいない気がします

アンソロジーとして編集したり、リンク集をつくってくださる方がおられれば助か

るのですが

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