DeNA・中村紀の懲罰降格 「ルール守れない人間は…」

プロ野球DeNAの中村紀洋内野手が2軍に降格したのは懲罰によるものと報道されているのですが、記事を読むと野球関係者の言語表現に違和感を覚えるので取り上げます
中村内野手に対する懲罰の理由は、「自身の打席で盗塁した選手を『走るな』と叱り飛ばすなど、チームの和を乱す言動」だったと記事では書いています


右肘痛を理由に18日に出場選手登録を外れていたDeNA・中村紀洋内野手(39)が、「采配批判」による懲罰降格だったことが30日、分かった。
発端は15日の阪神戦(横浜)。4点リードの7回2死一塁での同選手の打席で、一塁走者・内村が二盗に成功。その後、中村は空振り三振に倒れたが、ベンチで「なぜ走るんだ!」と内村を延々と叱責(しっせき)した。
首脳陣は俊足の内村には自らの判断で盗塁ができる権利「グリーンライト」を与えており、公の場での叱責は事実上の采配批判ともいえる行為。問題視した中畑監督は中村を厳しく注意したが、翌16日に中村は右肘痛を訴え、試合途中からベンチ裏に姿を消したまま欠場。一連の態度が造反と判断され、中畑監督が決断し出場選手登録を外れた。
(スポニチの記事から引用)


自分が違和感を覚えるのは、「中畑監督は『理屈はそれぞれあるだろうけれど、ルールがある以上、ルールを守れない人間はこの世界では暮らせない』」と発言している部分です
中畑監督が指摘している「ルール」とは野球の競技規則としての「ルール」ではありません。チーム内の規律・約束事を指します
しかし、それならそれで野球の競技規則であるところの「ルール」とは別ものなのですから、「ルール」と呼ばずにもっと適切な表現を用いるべきでしょう
野球を巡る報道ではあまりに大雑把に「ルール」という言葉を使います
夏の高校野球でも「大会のルール」といった表現が平気で使われます。これは大会の運用規定を指すわけで、レギュレーションと呼ばれるものです
競技規則から大会運用規定、あるいはチーム内の規律までもすべて「ルール」と呼ぶのはいかになんでも止めてもらいたいものです
「ルール」には多様な意味があるから、どれもこれも「ルール」と呼んで差し障りなない、との考え方もあるのでしょう
しかし、その意図するところは違うのですから、「ルール」ではなく別の呼び方をするべきです
「ルール(野球の競技規則)」と「レギュレーション(試合の運用規定)」の使い分けはそれほど難しいとは思えません。もちろん中畑清のような世代は何でもかんでも「ルール」と呼んできたわけで、頭の中ではすっかり混同してしまっているのかもしれませんが
チーム内での取り決め、約束事、規律に関しては「ルール」とは言わず、「ディシプリン」と呼びます。日本人には馴染みのない単語なので、このまま使えとは言いません。適切な訳語を当てて使ってもらいたいものです
野球の報道では和製英語が当たり前のように使われているため、こうした問題が常に存在します
「メモリアル・アーチ」という表現もその1つです。通算100号のホームランを実況のアナウンサーは「メモリアル・アーチ」と呼びます。しかし、「メモリアル」は故人を追悼する意味で使う単語であって、「記念(お祝い)」という意味で使ったりしません
アメリカの「メモリアル・ディ」は「戦没者を追悼する日」です
亡くなった父親に捧げるホームランなら「メモリアル・アーチ」で構いませんが

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