「プリキュア」性犯罪論争

広島で塾帰りの女子小学生を拉致する事件があり、逮捕された大学生がアニメ「プリキュア」のファンだったと報道されたのを発端に、アニメ好き=性犯罪者予備軍であるかのような決めつけに反発する声が出ています
逆に、「犯人はプリキュア好き」という報道から「アニメと幼女に対する性犯罪」を相関関係があると示唆するのは妥当だ、との主張もあります

プリキュアの報道は妥当

記事を書いている人物がどのような方なのかは不明です。統計的な手法を用いてアニメ好きの人間と性犯罪の関係を立証しようと試みているようですが、その主張している内容はとても把握し難い書き方になっています(何を言いたいのか分からないので、数回読み返しました)
いわゆるアニメ好きの人間が性犯罪に走る確率などというものを想定したところで、それを立証するデータなるものに何の裏付けもなく、説得力もありません
児童の見守りボランティアをしている老人が女子小学生にわいせつ行為をして逮捕される事件がありましたが、逮捕された老人が「プリキュア」の熱狂的なファンであった可能性は皆無でしょう


下校中の女子児童2人をわいせつ目的で自宅に誘い込んだとして、広島県警廿日市署は10日、同県廿日市市佐方、無職砂田謙二容疑者(68)をわいせつ目的誘拐と強制わいせつの疑いで逮捕した。砂田容疑者は通学路で児童の見守り活動をするボランティアに携わっていた。容疑をほぼ認めているという。
読売新聞 7月10日(火)12時12分配信


老人は目の前に存在する女児を性的な欲望の対象としているのであって、アニメには無関心だったのではないでしょうか?
この老人が「プリキュア」の熱狂的なファンで、番組を毎週欠かさず録画しては繰り返し鑑賞するほどで、自宅にプリキュアのグッズがあふれていたのであれば記事にそう書かれていたはずです
なぜ上記の事件を引用したかといえば、1つの特殊な事例をあたかも普遍性のある結論(常識とよばれるもの)であると決めつける危うさを指摘したいためです
児童に対する性犯罪を繰り返す者の嗜好の対象はあくまで現実に存在するこどもたちであって、アニメーションに登場するキャラクターではないのです
それこそが性犯罪者が体現している「リアル」なのでしょう
アニメファンが見ているのは「ファンタジー」に過ぎません
アニメファンと性犯罪の相関関係を考えるより、性犯罪者として服役した人間とアニメの相関関係を考えた方がより有益でしょう(それでも何か役立つ結論が導き出せるとは思えませんが)
騒動の発端となったスポーツ新聞の記事は、結局のところ大雑把な印象を根拠とし、読者をミスリードしようとする意図によって書かれたものなのでしょう
記事を書いた人間の思考を精査したところで、論理的な検討なり検証が行われた可能性など皆無であり、単なる偏見の表明にすぎないと思われます
その報道を「妥当」と決めつける論拠が、上記のアゴラの記事の中で示されているとは考えられません

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