預言者ムハンマドを映画化 反米暴動広がる

リビアのベンガジにある米領事館に対戦車砲が撃ち込まれ、領事を含む4人が死亡する事件がありました
原因はアメリカで制作された映画「ムスリムの純真」で、預言者ムハンマドを強欲で好色な人物として描いた結果、イスラム教諸国の怒りを買ったものです
「表現の自由」とは何を描いても許されるいうものではなく、表現に責任を持つことを意味します。好き勝手に描いても責任は問われない、というは通用しません


2012年9月11日リビア東部ベンガジの米領事館が襲撃され、クリストファー・スティーブンス駐リビア米大使と職員3名が死亡した事件が発生しました。産経ニュースによると、アメリカで製作された1本の映画にあるといいます。その映画は「ムスリムの純真」というタイトルでネット配信で公開されました。
映画は、ユダヤ人などから500万ドルの寄付をつのり、イスラエルとアメリカの二重国籍を持つビジネスマンが制作したそうです。この映画が今月アラビア語版としてテレビ放送された事がきっかけでイスラム圏で大きな非難を呼び、今回の襲撃に発展したといいます。原因ともなった「ムスリムの純真」の動画を発見しましたので、紹介したいと思います。
元々イスラム教では、神や預言者を映像化する事がタブーとなっており、さらに今回の映画「ムスリムの純真」は預言者ムハンマドを強欲で好色な人物として描いているのでムハンマドを侮辱する映画とされ、イスラム教徒達が強く非難し今回のような事件に発展したといわれています。また、過去にも2005年にデンマークの新聞紙が預言者ムハンマドの風刺画を掲載した時には、デンマーク大使館前で爆弾テロなども発生していた。


映画「ムスリムの純真」を制作した意図について、記事は「イスラム教徒を攻撃するためではなく、イスラム教の破壊的なイデオロギーを明らかにするためのものだ」と紹介しています
しかし、この説明で納得するするイスラム教徒は皆無でしょう
どのような宗教もそれを信仰している人たちにとっては絶対なのですから、頭ごなしに否定されて受け入れたりはしません
もちろん暴動を起こしている人間がすべてこの映画を見ているはずはなく、信仰上の義憤に駆られているとは思えません。単に反米を叫びたいからやっている可能性もあるのでしょう
しかし、今のこの時期、イスラム教に喧嘩を売るような映画を作る必要があったのかは疑問です
制作側の意図はもちろんイスラム教が危険なものだとアピールし、イスラム教を蔑視するよう呼びかけるところにあるわけで、イスラム教国で暴動が起これば、「ほら見ろ、だからイスラム教は危険なんだ」と言うのでしょう
映画の興行が目的ではなく、イスラム教国で暴動を誘発するのが狙いだと言い換えても間違いありません
アメリカは自由の国だとしても、人種対立や宗教対立を煽るような映画の制作を放置するのは大間違いだと思いますので、取り上げました
さて問題の映画「ムスリムの純真」は以下の様なものです

'Innocence of Muslims' Trailer



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