夾竹桃日記

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zoom RSS 「エヴァンゲリオン」庵野監督を語る週刊プレイボーイのスカスカ記事

<<   作成日時 : 2012/11/26 05:58   >>

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今月封切られた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が大ヒットとなっており、監督庵

野秀明に注目が集まるのは当然でしょう

週刊プレイボーイが「今、あらためて考察する “エヴァをつくった男” 庵野秀明」

と題する記事を掲載しています

が、「考察する」と言いながら、いったい何を考察しているのか不明の、おそろし

くスカスカで中身のない記事になっています


今、あらためて考察する “エヴァをつくった男” 庵野秀明
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121125-00000578-playboyz-soci


この記事を読んで何かを考察できたと実感できる読者がどれだけいるのか、と

思ってしまいます。自分は段落ごとに分け、ノートに書き写してみたのですが、

この文章の構成の狙いも意味もさっぱり分かりません

「庵野秀明という男の、ひと言では語りきれない『作家性』と意外な『人間性』を

あらためて考察してみたいと前置きし、アニメ評論家の藤津亮太や杉作J太郎

のコメントを並べています

しかし、そのコメントで庵野秀明の特異な作家性が考察されているわけでもな

く、単なるエピソードの紹介です。庵野秀明監督と「エヴァンゲリオン」に関する

薀蓄を列挙すれば、そこから作家性が解明されるというものではありません

ましては後段の、「庵野秀明→いい人伝説」を彩るエピソードから、何を言おう

としているのか理解不能です

まあ、これで人間性を語ったつもりなのでしょう

もちろん週刊プレイボーイの掲載記事にいまさら何も期待しないのであり、中

身がスカスカであるのは毎度の話です(いわゆる「頭の悪い記事」です)

庵野秀明の作家性や人間性をジャーナリストとしてどう語るかを自問もせず、

「パチンコ台にもなってエヴァは大儲けできるコンテンツ」だと指摘すれば、そ

れで満足なのだと思われます

さて、これだけではあまりに後味が悪いので、エヴァンゲリオンや庵野秀明に

ついて熱く語っているウェッブサイトを幾つか紹介しておきましょう


アニメ雑文
http://homepage3.nifty.com/rosetta_stone/animeroom/animeguide.htm#old


ホームページの主は、「やはり『エヴァ』はそれに接した者に何かを語らせた

くなる作品である」と述べており、いくつものエヴァンゲリオン論を掲載してい

ます。作品を見る眼差しがとても真摯であり、特に庵野秀明の演出方法につ

いて卓越した指摘した見解が披露されています

ちょっとした台詞、構図、仕草から登場人物たちの心のゆらぎを表現しようと

する庵野秀明とそのチームの丁寧な演出を挙げ、「とにかくこれだけ凝った

作りの作品,アニメに限らず,映画でも小説の世界でも,最近はなかなかお

目にかかりることができない」との感慨を表明しています

実写映画、テレビドラマなどよりもはるかに緻密な演出が根底にあるからこ

そ、「エヴァンゲリオン」が繰り返し鑑賞するに値する作品になっているのだ

と言いたいのでしょう

「パチンコ台になって大儲け」と書いている週刊プレイボーイの記者には、ド

ラマやアニメーションを見る能力もないのは明らかです

もう一つ、紹介しておきます


EVANGELION(新世紀エヴァンゲリオンについての考察、謎解き、解釈)
http://homepage3.nifty.com/mana/eva.htm#evatop


投稿された各種のエヴァンゲリオン論を集めたホームページです。すべて読

むには膨大な時間が必要になります。ここまで作品を語り倒そうとする熱心

がファンが大勢いてこそ、日本のアニメーションが成り立っているのだな、と

感心させられます

話がちょっと逸れますが、大友克洋監督について言及した際、「AKIRA」の続

編を期待されながらも頑なにそれを拒んでいる姿勢が気になりました。宮崎

駿も続編は絶対にやらないと明言している監督の1人です

ビジネスとしては確立されたコンテンツを繰り返し使って儲けるのが当然であ

り、正しい選択なのでしょう

しかし、「1度やったものはやらない」と言い切り、常に新しい作品に挑み続け

るのもアニメーション監督としての生き方であり、どちらが優れているとか劣っ

ているとか論じる問題ではありません

庵野秀明が「エヴァンゲリオン」を再映画化したのも、ビジネスのためであると

ともに、もっと表現したいという意欲があったからなのでしょう

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