中二病を語る「夜明けの自宅警備日誌」

堀田純司という作家(どのような人物なのか知りません)が、東洋経済オンラインに「夜明けの自宅警備日誌」というコラムを連載しており、そこで「『中二病』という病気についてご存じでしょうか。私はこの病《やまい》こそが、現代社会を読み解くうえで重要なキーワードだと感じています」と書いています

現代を読み解くカギ。中二という病

スペースの限られたコラムで「中二病」について語り倒すのは難しく、随分と中途半端な内容にとどまっている感があります
アニメや漫画で描かれる「中二病」=邪気眼については別の機会に取り上げるとして、上記のコラムを吟味し、考察してみようと思います

本来、思春期は自らの価値を再構築する時期。だからこそかつて第二反抗期と呼ばれたこの時代に、若者は青臭い理想主義や、リベラルな思想にかぶれ、社会に対する理由なき反抗を感じたものでした。
かつて昭和期、尾崎豊氏のように「大人のつくった秩序からの卒業」を掲げ、強い支持を集める反逆のカリスマが登場したこともありました。

かつては左翼の過激派集団、各種セクトが「悪と戦う秘密の組織」であり、そこに所属し、革命のための闘士になることで「中二病」的なファンタジーが昇華されていたと考えられます(全共闘世代を「中二病」だと決めつければ、鉄パイプでぶん殴られそうですが)
革命の幻想が霧散した後の一時期、尾崎豊が若者のカリスマであったとの指摘も納得できるところです

ですが「中二病」と呼ばれる現代の若者のファンタジーは、社会への反発よりも、自己の能力や宿命に対する空想が主題。具体的にいうと、悪魔を祓う眼力といった超自然的な能力や、自分が代々受け継がれてきた、邪悪と戦う一族の末裔であるといった空想が中心になっています。なぜこのように変化したのでしょうか。おそらくそれは家庭像の変容が原因ではないかと思います。

この部分が自分としては不可解です。上で述べたように、左翼過激派集団も邪悪な敵と闘う秘密結社であり、そこに所属すること自体が「選ばれた戦士」になるというファンタジーでした
本質は今も昔も変わっていない、と自分は考えます
航空機をハイジャックして北朝鮮へ逃げた赤軍派の連中は、犯行声明の中で「最後に確認しよう。われわれは明日のジョーである」と述べています
現代ならインターネットの掲示板「2ちゃんねる」にスレッドが乱立し、「こいつら中二病かよ(笑)」とのツッコミが溢れかえるでしょう
コラムにもあるように、筆者はフロイトにかぶれていと言いますから、父親の抑圧とそれに対する抵抗というエディプスコンプレックスを基調として「中二病」を考えているのかもしれません
しかし、現代の父親たちがすべからく物分りの良い、友だちみたいなパパになったはずもなく、筆者の言う父親像の変化が若者のファンタジーに変化をもたらしたとの考えには反対です
父親像の変化とは関係なく、人はファンタジーを内に抱えて生きているのであり、それが邪気眼に目覚めたヒーローの物語を形成するのは単なる流行の所以でしょう
「あしたのジョー」がマンガとして人気になれば、孤独なボクサーというファンタジーに浸る若者が増えるように
今シーズンのテレビアニメは「中二病」=邪気眼設定のものが目立つのですが、そちらについては別の機会に取り上げようと思います

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