中国で視聴率1位の人気アニメ「熊出没」

中国の中央電視台で放送されているアニメーションの中で、視聴率が最も高い作品が「熊出没」だと中国メディアが報道されています
深センのアニメーション制作会社が手がけたもので、1本13分の尺で104話が放送され、続いて第2期104話の放送が始まっているようです
あれこれ書くよりも、まずはその第1話を御覧ください

熊出没1



中国が得意とする動物擬人化キャラのフルCGアニメーションであり、「カンフー・パンダ」を彷彿とさせます
森に住む熊と森林伐採作業員の攻防をユーモラスに描いており、低年齢児童向けとしては無難な内容です。熊が森林伐採作業員を殴りつける場面は直接描かれておらず、幼児向けに配慮しているのでしょう
報道によれば、「熊出没」はロシアやイタリア、マレーシアなど50カ国で放送されており、輸出に成功した作品と位置づけられているようです
ビジネスとしては成功しているのでしょうが、だからといってこれを過大視し、日本もこうした幼児向けアニメーションを量産して輸出すべきだ、などと力説する気にはなりません
各国の放送局がどれくらいの放映権料を支払っているのかは分かりませんが、相当安い値段で販売されているのでしょう。日本でこの動画を作るいならやはりお金がかかりますし、制作費を賄おうとすれば放送権料も高く設定せざるを得ないはずです(キャラクターグッズなどの販売などで収益を確保する方法はありますが)
さて、この「熊出没」では熊と森林伐採作業員との果てしないバトルが続きます

熊出没72



熊がスプレー缶を使ってウルトラマンやドラえもんを落書きするシーンもあり、それなりに工夫をこらし、メリハリのある内容にしようと試みているのは分かります。しかし、あまりにワンパターンすぎ、これでは幼児もあきてしまうのではないか、という気もします
もちろん、日本の「アンパンマン」にしろ、同じパターンの反復なのですが
ついでなので、「アンパンマン」にも言及しておきましょう
「熊出没」と違い、「アンパンマン」には多彩なキャラクターが登場します。その種類は1700にも及び、作者であるやなせたかしでも正確に把握していないほどです
絵本、アニメ、キャラクターグッズへの展開も進み、総売上は1兆1000億円を超えており、キャラクタービジネスの成功例として輝いています(これを上回るのはポケモンとハローキティのみ)
いまさらながら、日本のキャラクタービジネスの底力には驚かされます。幼児向けだからと侮ったりするのは大間違いだと言えます
「熊出没」がそんな展開になるのでしょうか?
見る人によっては、「熊出没」もブサ可愛いキャラなのかもしれません

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