アメリカの小学校で銃乱射事件 26人が犠牲に

たびたび銃の乱射による無差別大量殺人が発生するアメリカで、またも凶悪な事件が発生しました
12月14日の朝、アメリカの東部コネティカット州の小さな町ニュータウンのサンディフック小学校に銃を持った男が乱入し、児童を次々と射殺するという凶行を繰り広げたのです
5歳から10歳までの児童20人と教員ら6人が死亡する大惨事で、犯人は校内で自殺したと報道されています

米東部コネティカット州の小学校で14日、男が銃を乱射し、児童20人を含む26人が死亡した。
州警察当局は記者会見で、容疑者の男は、事件のあったサンディフック小学校の校内で死亡したと発表。2人の警察当局者はロイターに対し、男はアダム・ランザ容疑者(20)だと語った。また、報道によると、ランザ容疑者は銃を4丁持ち、防弾チョッキを着ていたという。
サンディフック小学校がある同州ニュータウンは人口約2万7000人の小さな都市。小学校には5―10歳の児童が通っており、事件発生時はちょうど朝礼の時間だった。警察によると、2つの教室で銃が乱射された。中には、銃声が100発程度聞こえたと証言する目撃者もいた。
米紙ニューヨーク・タイムズの報道によると、容疑者は教室に侵入し、教師である自分の母親や児童を銃撃。容疑者は自殺したと伝えている。
娘を迎えに来たというある保護者は「親も子どもも皆、ヒステリー状態だった。撃たれたのかは分からないが、校舎から出てきた子どもたちは血まみれだった」と話した。
同事件を受け、オバマ米大統領はテレビ演説を行い、「胸が張り裂ける思いだ」と涙をぬぐいながら述べ、このような惨事が二度と繰り返されぬよう政治的立場を超えて協力し、措置を講じなくてはならないと語った。
(ロイターの記事から引用)


犯人が自殺したため、現時点で犯行の動機や背景に関する情報は限定的なものしか明かされていません
アメリカでの報道によれば、容疑者はアダム・ランザ容疑者(20歳)であり、彼の母親はサンディフック小学校の教員だったそうです
ランザ容疑者は自宅で母親を殺害した後、母親の車で小学校に向かい、乱射を始めたと伝えられています
また、ランザ容疑者と交際していた女性も行方不明であり、ランザ容疑者に殺害された可能性が考えられます
母親と恋人を殺した上で、小学校へ乗り込み多数の児童を殺害した上での自殺という、実に身勝手な犯行が見えてきます
以下は憶測ですが、ランザ容疑者は母親から十分な愛情を注がれているとの自覚が欠けており、むしろ母親が小学校の児童にばかり愛情を注いでいると不満に思っていたのかもしれません
その結果、自分を愛さなかった母親を罰し、母親の愛情を奪っていた小学校の児童にも復讐をしてやろうと考え、行動したと推測されます
今後の捜査で、犯行声明文なり遺書なりが見つかる可能性もあります
こうした犯行に走る者は、自分の行為を誇示したり宣伝するため、何らかの声明を残す場合があるからです
ヴァージニア工科大で乱射事件を起こし、32人を殺害したチョ・スンヒも犯行前にビデオ撮影した声明をメディアに送りつけていました
事件を受けてオバマ大統領は「再発防止に尽力する」と発言しています
しかし、銃の所持は合衆国憲法で認められた市民の権利なので、これを規制するのは事実上困難です。アメリカ市民の大半は、「こうした事件が起こるからこそ、市民は銃で武装し、自衛すべきだ」と考えるからです

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