大津の中学生自殺 犯人を書類送検へ

大津市の中学生がいじめを苦に自殺した事件で、滋賀県警は加害者である生徒を書類送検する方針を固めた、と報じられています
夏休み期間中に大津市立皇子山中学校生徒からの事情聴取を行い、夏休み明けにも加害者である3人の生徒を逮捕すると思われたのですが、結局逮捕せず捜査を継続させてきました
これだけ世間を騒がせた事件で、最後まで犯人を逮捕しないという警察の対応は異例と言えます
逮捕し、勾留した場合、勾留期間内に検察庁に送検する必要が生じます(処分保留のまま身柄を放すケースもありますが、あくまでも例外です)。加害者である生徒らは容疑を否認すると見られるため、立件には時間がかかると予想され、勾留期間内に決着をつけるのは難しいと判断したのかもしれません

同級生2人書類送検へ 暴行容疑など十数件 1人児童相談所送致

当初、事件の被害届すら受理を拒んでいた滋賀県警が、世間の批判を浴びた結果立件に乗り出す格好になりました
こうした表現は不謹慎なのかもしれませんが、「警察が中坊ごときに振り回されて逮捕もできないのか」と思われた方は少なくないと考えます
いつもなら証拠が十分に揃わなくても容疑者を逮捕し、「おまえがやったんだろう」と締め上げる警察が、中学生も逮捕できずに「慎重に捜査している」と弁解するのですから
警察に強圧的な対応を期待するつもりはありませんが、刑事捜査の権限を付託されているその重みを自覚した上で、もっと迅速に対処すべきだったと思います
いずれにせよ、事件は検察庁に送検され、児童相談所に通告された後、家庭裁判所へ送られることになります
大津家庭裁判所は少年審判を開くため、中学生3人の身柄を観護措置決定により少年鑑別所に収容し、その上で保護処分を決定する流れです
加害者である3人の中学生はこれまでどおり容疑を否認するのでしょうが、その強弁がどこまでも通用すると思ったら大間違いです
中学校の中にあっては教師に反発したり、暴れたり、凄んだりして屁理屈を押し通してきたのでしょうが、司法の手続きの中では通用しません
我を押し通し、非行事実を認めないのであればそれだけ人格に問題があり、矯正困難と判断されますので、長期間の少年院収容が必要と判断されます

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