日米首脳会談をくさそうと必死になる中国メディア

安倍首相が訪米しオバマ大統領と日米首脳会談を実施したのですが、恒例となった首相就任の挨拶程度で、さほど踏み込んだ協議もしていないのだろうと受け止められた方が大半ではないかと思います。自分もその1人です
ところが日本のメディアとは違って中国系メディアは新華社通信を筆頭に、「米国は安倍首相を冷たくあしらった」とか「日米首脳会談は何の成果もなかった」などと、相当に力を入れて「無駄な訪米」であると印象付けるための報道しています
この時期の日米首脳会談について、中国政府が相当に神経を尖らせているのが伝わってきます

中国メディア「オバマ大統領は安倍首相を冷遇」 米国が「対中配慮」、肩入れ避けると分析

新華社通信は、「会談や記者会見の時間が短かった上に、晩餐会がセットされずに昼食会にとどまったことなどを『冷遇』の根拠として挙げている」のだそうです
これなど相変わらず表面しか見ない中国メディアの限界を示したものであるとともに、「日米会談は失敗だ、と書け」という中国政府の指令の結果なのでしょう
以前に書いたところですが、日本の首相がアメリカを訪問する際は儀礼を抜きにした実務訪問という体裁を取るのが慣例です
もし中国の国家主席がアメリカを訪問するのであれば、国賓訪問の待遇を要求するでしょう。面子を重んじる中国ですから、ホワイトハウスでの歓迎晩餐会やアメリカ議会での演説などなど、当然のこととして要求するわけです
江沢民国家主席は200人もの随員を引き連れた訪米したため、接遇するアメリカ政府関係者がうんざりしたのは有名な話です。「現代の皇帝のつもりか」と陰口を言われたほどで
しかし、日本がアメリカの重要な政治パートナーである事実が明白である今日、日本の首相がアメリカを訪問するのにホワイトハウスでの歓迎晩餐会開催など要求しません
歓迎晩餐会なしの昼食会だから「安倍首相は冷遇された」などと言うのは、中国メディアが日米間の外交を知らないがゆえの誤った認識なのです
今回のような短期間のアメリカ訪問で各種の公式行事を組み込もうとすれば、アメリカ政府にさまざまな日程の変更を要求しなければならず、負担をかけてしまいます。それを避けるため、日本側として公式行事はできるだけ減らしたのでしょう
他方で時事通信は、安倍首相がアメリカの有力シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)で演説を行い、会場には入りきれないほど人が押しかけたと記事にしています

日本に久々脚光=安定政権に期待-米

アメリカ議会で演説したわけではありませんが、プレゼンテーションの効果としては十分だったのではないかと思われます
アメリカ側からアベノミクスへの批判や日本の外交方針に対する異論も出なかったのですから、安倍首相の訪米は成功した、と理解して間違いないでしょう

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2013-02-20
遠藤 誉

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