米男子高校生の2割がADHDと診断

ニューヨーク・タイムズの報道によれば、アメリカの男子高校の2割がADHD(注意欠陥多動障害)との診断を受けているのだそうです
従来言われているところのADHDの発症率を大きく上回っている数字であり、誤診と治療薬であるリタリンなど向精神薬の乱用が懸念される事態です
ニューヨークタイムズの記事が消えてしまったので、別の記事を貼っておきます

10人に1人がADHD? 発達障害児が急増しているワケ

ここで思い起こされるのが、コロンバイン高校での銃乱射事件です
犯人である2人の少年はADHDの診断は受けていませんが、学校の内外での問題行動(奇矯な言動、粗暴な破壊行為などなど)から抗鬱剤の処方を受けていました。ですが、犯人の少年が鬱病であった可能性は低く、体育会系の生徒からいじめを受けていたがゆえに情緒不安定な行動が目立っていたと考えられます
その根本的な問題(体育会系の生徒からホモと罵られ、暴行を受ける)を解消しないで、安易に抗鬱剤の服用を勧めたのは医師の誤った対処です(医師だけに責任を帰すのは酷かもしれません。教師やケースワーカーが手を組み、問題の解決にあたるべきでした)
体育会系の生徒は学校の名誉のため試合で活躍するヒーローであり、一方で体育会系に属さない生徒は蔑みの対象であり、学校では影の薄い存在です
エリック・ハリスとディラン・クレボルドは体育会系生徒から身を守るため、トレンチコートマフィアと自称する自警団を作り、黒いトレンチコートを着用し、違法に銃器を入手して武装するようになります
抗鬱剤を服用すると行動が活発化し、中には攻撃性を示すケースもあります。本来鬱病ではなかった彼らが過剰なまでの攻撃性を帯びるに至った要因として、この抗鬱剤の服用があると推察されます
さて、話を戻してアメリカの高校生の多くがADHDだとする診断を受けているのだとすれば、学校不適応や対人関係トラブルなどの問題がそこにあり、適応できない生徒に対して安易にADHDの診断を下している可能性が考えれます。これはあまりに粗雑な対応でしょう
たしかにリタリンなど向精神薬を投与すれば、一時的に行動面が改善されたように映るのでしょうが
その一方で上記の記事にあるように、向精神薬への依存を招く危険があります
1人、1人の経過を詳細に観察し、その上で治療プログラムが作られ、投薬の管理が行われているとは限りません。ただ安易に向精神薬を処方し続けているケースも少なくないと考えれえます
こうした雑な治療を受けた高校生がそのまま大人になり、向精神薬に依存し続けるようになると思うだけでぞっとします

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