作家石田衣良 右傾化エンタメの売れる日本を批判

作家の石田衣良は「日本では右傾化したエンタメ作品が売れている」と警鐘を鳴らし、そうした日本の右傾化が在日韓国人へのヘイトスピ-チに結びついていると批判してきました
またしても雑誌の新年号で、同様の発言をしていますので紹介します


石田衣良氏 「右傾エンタメ作品」ばかりが売れる社会を分析
NEWSポストセブンの年始恒例企画、直木賞作家石田衣良氏へのインタビューをお届けする。
「文化が寡占化する日本」。(取材・構成=フリーライター神田憲行)
 * * *
今の日本で嫌なのは文化的に寡占傾向が進んだということです。小説の世界でもアイドル、ドラマでも同じだと思います。誰かが何かを「面白い」と言えば、すぐ行列が出来ちゃう。行列の先になにがあるかわからないけれどとにかく並んでおくか、という貧しい時代のソ連のようですね。
たとえば僕がいる小説の世界で言うと、フロー(新刊)は売れてもストック(古典)が全く売れないんです。いま生きている作家でも死んだら途端に売れなくなります。
あまり表に出てないですが、リーマンショック以降、作家の3分の1は厳しい状況ですよ。でも出版界全体の売り上げはピーク時の3分の1が落ちたところ。音楽CDのように半減していませんから、これからもっと落ちるかもしれない。
原因みたいなのが二つあって、まず読者全体が「右ぶれ」しているな、という感想があります。
去年、僕が選考委員している小説賞の最終候補のうち5編のうち2編が戦争末期のテーマだったんですよ。敵の女スパイを拷問してみたいな描写があって、みんなどうしちゃったんだろうと思いました。僕は「右傾エンターテイメント」と呼んでいます。
書く側からしても右傾エンターテイメントって、日本人の「古層」に響くところがあるんですよ。
実は僕いま、ネットで軍国小説を連載しているんです。架空の近未来の軍国主義の日本が舞台で、主人公はそこの士官学校通っている。中途半端にセンチメンタルにおじいさんが国のために死んだという話を書くぐらいなら、徹底的に他の国を侵略して占領地にしてくらしていくしかない若い戦闘員たちの話を書いてみようと、極端に振れてみました。
右傾エンターテイメントの世界に飛び込んでその禍々しさを書いてみると、「忠義を尽くす」とか戦闘シーンだとか、日本人てこういうの好きだよなとわかるんです。
編集者の意識も変わってきました。いまの若い編集者はすぐ「スタジオジブリの本を作りましょう」って言うんだって。
いやいや違うんだ、お前がジブリにならなきゃダメだろうと(笑)。作家の中でも最近は自分の小説を「商品」と呼ぶ人がいますからねえ。
僕はいわない。商品といえばそうなんですが、それだけに収まらない精神性とか魂みたいなのがこもっているから良いわけじゃないですか。
僕は商品と強がっていわないといけないほど、読者のこと信頼していないわけじゃない。
文化的に寡占が進む二つ目の理由が、若い人が本当に疲れていることです。この間、若い人と話をしたんですが、彼がいうには毎日契約社員とかバイトしていると夜中に帰ってきて崩れるように寝るだけで、テレビとか映画をみる余裕がない。そういうなかで、もし見るとするなら癒やし効果があるもの。
たとえば若い人に人気がある「ライトノベル」で多いパターンは、主人公は取り柄もないけれど女の子に続けて惚れられる。敵には無敵に勝つ。そんなのが今わりと売れています。ドラマの「半沢直樹」にしても、ある意味で「水戸黄門」なんですよ。
リアルがあまりにも辛いので、本当に痛みを描いたドラマとかダメなんですよ。それぐらいみんな疲れているんですね。
その根っことヘイトスピーチと右傾エンターテイメントがつながっているんですよ。みんな生活の疲れが来ちゃっているんだなあという気がしますね。自分たちがこれだけ苦しいから、在日がもっと苦しめ、生活保護は許せん。グローバリズムは本当に辛いなあ。
(以下、略)


寝言をほざいているのかと言いたくなるくらい、脈絡のない発言が続いています
文化の寡占化、などと何を指摘した気になっているのでしょうか?
流行りものに人が群がるのは今に始まった傾向ではありません
娯楽小説にも流行り廃りはあります。それに日本で仮想戦記が売れまくったのはバブル全盛の頃であり、当時を「右傾化エンタメの時代」と指摘するなら分かりますが、石田衣良の指摘は的外れにもほどがあります
そして契約社員として酷使されている若者が生活に疲れた挙句、在日韓国人を批判する右翼のメンバーと化しているかのような主張も事実誤認でしょう。でなければ悪意によるミスリードです
このように偏見をぶちまける石田衣良の発言こそ、ヘイトスピーチではないのか、と言いたくなります

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