NHK経営委員の資質を巡る議論

NHKの経営委員である長谷川三千子(埼玉大学名誉教授)、百田尚樹(作家)らの発言を切り取り、「問題だ」と騒ぎ立てる報道が相次いでいます
百田尚樹は作家ですから、自分の思うがままを小説という形で表現するのが職業であり、それを他人が批判するのは自由であるにしても、発言を封じ込めるのは言論弾圧でしょう
長谷川三千子はNHK経営委員に選ばれるまで知らなかった人ですが、哲学者なのだとか。ならば、自分の思想や信条を語るのが仕事であり、これもまたメディアが批判を浴びせるのは自由ですが、発言を封じこめるような真似はするべきではありません
NHKの経営委員は己の思想・信条を口に出してはいけない立場なのでしょうか?
公務員の場合、国民全体に奉仕すべき立場であるため、特定の思想・信条にとらわれ、贔屓するような真似はしてならないと定められています
NHKの経営委員も公務員に準じた立場であって、国民全体に奉仕しなければならないのですが、しかし上記のように作家や哲学者という職業に身を置く立場でもあり、NHK経営委員だから作家活動が禁止されたりはしません。あるいは哲学的な思索を放棄するよう強制されたりはしません
個人の思想や歴史認識なとの一部を切り取り、NHKの経営委員に相応しいかどうか議論するのは愚かしいのではないか、と自分は感じます

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上記のJ-CASTニュースの記事を読めば、「こんな右翼思想かぶれのババアをどうしてNHKの経営委員に選んだのか」と呆れる人もいるのでしょう
そう思わせるのが記事を書き、掲載したメディアの思惑です
ならば、朝日新聞系の左翼思想にかぶれた文化人がNHK経営委員に相応しいのかと問わなければなりません
別の報道では百田尚樹の東京裁判批判発言にアメリカ側が反論している、と書かれています。ですが、百田尚樹の東京裁判批判発言がただちにNHKの経営を左右するわけでもなく、「アメリカが批判しているからNHK経営委員失格だ」と決めつけたり、国会に証人喚問して徹底的に追求し辞任に追い込むべきだとする民主党議員の思惑はどうかと思ってしまいます
これでは今後、公職に就く人間は己の思想・信条を口外するな、という雰囲気が醸成されてしまいます
NHKの経営委員として、公共放送のあり方を巡って議論を交わすのは有意義だとは思いますが、それ以外の個人的な思想・信条を巡ってあれこれ追及してどうなるのでしょうか?
NHK経営委員とは立場が異なりますが、国会の場で安部首相の思想や歴史観を問い質そうとする野党議員の姿勢も自分には解せません
予算委員会ではもっと政策論争をすべきであって、安倍晋三の歴史観を100時間かけて追及するのが予算委員会の役割なのか、と言いたくなります
政治家の歴史観を問いたいのであれば、新聞や雑誌の紙面を借りて議論も可能です

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