中国メディア 「宮﨑駿を語る8つのキーワード」

中国や韓国のメディアが日本のアニメーションを論評する記事は、何を言いたいのか意味不明であったり、論理を欠いた駄文であったりするのがしばしばです
ちょっと古くなりますが、「宮﨑駿の創作人生を8つのキーワードで語る」という中国メディアの記事がありましたので、紹介しておきます
説明するまでもなく、何を言いたいのか意味不明の記事です


2013年9月6日、新浪網は記事「宮崎駿の創作人生、その8つのキーワード」を掲載した。
第一のキーワードは「引退」。これまで何度も引退説が流れた宮崎監督だが今回は「正式引退」という触れ込み。最後の作品となる「風立ちぬ」の興行成績をさらに押し上げる効果を上げたばかりか、7日(現地時間)発表のベネチア国際映画祭金獅子賞レースにも好影響を与える可能性もある。
第二のキーワードは「子どもの視点」。子どもの視点から世界を描くことを貫いてきた。少女が主人公になることも多い。「少女は人々とすべての社会にプラスのエネルギーを与える」という日本アニメの志が刻み込まれている。
第三のキーワードは「軍事オタク」。登場するメカも作品の魅力だ。
第四のキーワードは「ジブリ」。宮崎作品の成功とともに成長した会社ジブリは世界的なアニメスタジオとなった。
第五のキーワードは「家庭」。息子である宮崎吾朗氏もジブリの一員として映画監督の道を歩んでいる。当初は反対した宮崎監督だが吾朗監督の第二作となる「コクリコ坂から」を見てその考えを変えたという。
第六のキーワードは「声優」。アニメ声優の起用を好まないことでよく知られている。こびた声だからというのがその理由だ。
第七のキーワードは「興行成績」。「千と千尋の神隠し」では301億円という日本映画市場1位の大記録を打ち立てた。
第八のキーワードは「栄誉」。日本国内の映画賞を総なめしたのはもちろんのこと、
2005年にはベネチア国際映画祭栄誉金獅子賞、2008年にはミンモ・ロッテラ財団賞を受賞した。そして今年、「風立ちぬ」で最高賞である金獅子賞を狙っている。
宮崎駿の創作人生、その8つのキーワード―中国メディア


テレビ番組などでしばしば、「キーワードは◯◯です」などと使っていたりしますが、キーワードを幾つか並べれば問題の本質を抉り出せる、とは限りません
上記の記事でも、8つのキーワードを並べてみたところで、宮﨑駿の創作人生を読み解けたりはしないのであり、何を狙ったものなのか伝わってこない、恐ろしく頭の悪い記事です
中国メディアはこれで宮﨑駿の本質を言い当てたつもりなのでしょうか?
表立って目につく表象を羅列しただけであり、キーワードをいくつ並べたところで何も言い当ててはいません
これで満足しているとすれば、中国メディアには何の批評性もないのは明らかであり、アニメを語る資質も知性も欠如していると言わざるを得ないのです
つまり「我々中国人はこれほどまでに無知で愚かアル」と主張しているも同然で、読んでいるこちらの方が恥ずかしくなってしまいます

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