児童ポルノか芸術か? 映画「ヴィオレッタ」

ルーマニア系フランス人の女性写真家イリナ・イオネスコの名前を若い方は知らないと思いますが、かつては一世を風靡した人物です
1977年に実の娘をモデルにした写真集「鏡の神殿」を発表してヨーロッパを震撼させ、その後も相次いで写真集を出して注目を集めました
当時はまだ児童ポルノという概念もなく、こどものヌード写真への規制も曖昧でした日本の写真関連雑誌では、イリナ・イオネスコを高く評価する論調が目立っていたように記憶しています
もちろん、モデルであった少女の心情など思いやる言葉など一片たりとも存在しませんでした
一連の写真集のモデルとなったイリナの娘、エヴァ・イオネスコが監督として自伝映画「ヴィオレッタ」を撮り、母親のエゴによって傷つけられた少女時代を表現して話題になっています
エヴァは写真のモデルとして高い評価を得ていたのですが、同年代のこどもたちからは「ヌードモデルをやっているおかしな奴」と蔑まれ、いじめを受けていたとも伝えられています
母親に命じられるままモデルを務めてはいたものの、当然、羞恥心もあったのでしょうし、金儲けの道具にされることへの反発もあったのでしょう
エヴァは単にヌードモデルだったわけではなく、演技の訓練も受け舞台女優としても成功を収め、いくつもの映画にも出演しています
そして今度は映画監督として自分の少女時代を描き、母親の歪んだ愛情と欲望を告発しているのです。「才能に恵まれた」と書けば簡単ですが、才能を開花させた背景には彼女の深い苦悩とそれを乗り越えようとする強い意志があったと想像できます

(引用元の記事が削除されました)

何が芸術で、何が児童ポルノか議論するのは別の機会にして、この映画はエヴァ・イオネスコの主張が貫かれており、上記の映倫の指定云々という産経新聞の記事を超えたメッセージを発していると思慮されます

映画『ヴィオレッタ』予告編



近くの映画館で上映される機会があるのか気になりますが、これは是非とも見ておきたい作品です

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