和歌山毒カレー事件 林真須美冤罪説への疑問

最高裁で死刑の判決が下っている林真須美について、冤罪だとする声も散見されます
林真須美の夫である林健治がテレビに出演し、事件を語っていたためか今週は当ブログへのアクセスが急増し、林真須美関連のページビューが伸びています
これを機会にあらためて事件を振り返り、冤罪説を吟味し検証しようと思い立ちましたので、関心のある方はお付き合い願います
さて、当ブログでは過去の記事で林真須美の主張「真犯人は別にいる」を取り上げ、もし真犯人が別にいるのならばなぜその名前を挙げないのか」と指摘しました
この事件に関するウェッブサイトを検索していて、林真須美が抗告趣意書の中で同じ地区に住んでいたAさん、Bさんの実名を挙げ、ヒ素を混入した可能性があると主張していた、との記述を見つけました
残念ながらこの情報はソースの裏付けがないので、何とも言えません
林真須美の主張としては、「Bさんは過去にシロアリ駆除を業者に依頼したことがあり、ヒ素を入手できた」のであり、さらに「Bさんは臨床検査の会社に勤めており、勤務先からヒ素を入手できた」と指摘しているのだとか
もちろん弁護側がBさんを真犯人だと立証できるはずもなく、それこそ「情況証拠だけでBさんを犯人扱いしている」も同然です
シロアリ駆除を業者に依頼したからヒ素は入手可能だとする林真須美の短絡的な言い分には、「おまえが言うな」と突っ込みたくなります
さらに臨床検査の会社に勤務していたからといって、簡単にヒ素が手に入るとは限りません。さまざまな試薬に接する機会はあったにせよ
むしろ、このBさんに対する林真須美の憎悪にこそ、犯行の動機が垣間見えるような気がします
林健治は事件について、「わしらは保険金詐欺のプロ。金になることはするが、金にならないこと(毒入りカレー事件)はしない」と発言しています
冤罪を主張する方の中にも、毒入りカレー事件は保険金詐欺に結びつかないので林真須美の犯行とは考えられない」との見解を示していたりします
ですが、本当にそうなのでしょうか?
犯行があった地域では飼い犬が毒殺されるといった不審な事件が起きています
これもヒ素入りの餌を犬に与え、毒殺した可能性が考えられます(当然、犬を司法解剖して死因を調査したりはせず、原因は特定されないままです)
これが林真須美の仕業であれば、金にならない真似を以前から繰り返していたのであり、近隣住民とのトラブルへの報復としてヒ素を使った憂さ晴らしを行なった可能性が考えれます
メディアの中には、「犯行の動機は不明のままである」と、あたかも警察・検察の立証が杜撰であるかのように報じていたりもしますが、動機について林真須美が口を閉ざしている以上、立証は困難です
しかし、上記のように近隣住民との諍いへの報復だとすれば、カレーに毒を混入した犯行も決して奇異ではありません
林真須美には他人に怒りを向け、攻撃してやまない激情家としての側面があったとも推測できます
Bさんとの間にどのような確執があったのかは不明ですが、看護学校を卒業した林真須美にすれば、臨床検査の会社に勤務するBさんがことさら疎ましく、目障りに感じたのではないでしょうか?
もちろん以上はあくまで仮説であり、確証はないと明言しておきます
林真須美を支援するウェブサイトには再審請求書がアップされており、誰でも閲覧可能です


林真須美さんを支援する会


その中で、「家族が食べるかもしれない町内会の祭りのカレー鍋に毒を入れるのはおかしい」と指摘しながら、町内会の祭りには参加せずカラオケに出かけた(家族には夏祭りのカレーは食べるなと言い残している)林真須美の行動を「犯人ならばそのような疑いを招く行動はしない」と主張しています
さらに4つあったカレー鍋のうち、1つのだけヒ素を入れたのはおかしいとも述べており、どうにも支離滅裂です
加えて本事件を「嫌がらせのための集団食中毒を狙った事件であって、殺人目的ではない」と述べ、殺人罪での有罪認定はおかしいと反論しています(もちろん嫌がらせを企んだのは林真須美ではない、との趣旨で)
嫌がらせ目的でカレー鍋にヒ素を混入させたものの、ヒ素の量が多すぎて死者を出してしまったというのが真相だとしても、それで林真須美の無罪を証明できたとは言えないのであり、なんとも釈然としない再審請求です
最後に林健治がインタビューに応じる動画を紹介しておきます

「ヒ素は自分で呑んだ。真須美はやっていない」



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